Campeonato Brasileiro Serie A 2023ブラジル全国選手権 1部 2023

ブラジルの名門コリンチャンスが20日にフェルナンド・ラザロ監督の解任を発表したとき、コリンチャーノ（コリンチャンスのサポーター）の間ではチッチ監督待望論が沸騰。しかし、サポーターの願いが叶う可能性は低いまま、数時間後にはクッカ監督の就任がクラブから発表された。

ここ最近、チッチ氏は親しい面々に「今年はブラジルのどのクラブとも契約しない」と明かしている。その理由は、ヨーロッパのクラブチームで監督をやりたい意向があるためで、この旨を妻ホズマリー・バッキ氏と約束しているためだという。

チッチ氏は過去にコリンチャンスの監督に三回就任していて、コリンチャンスにもたらしたタイトルは下記の通り。

• 2011 ブラジレイロン
• 2012 リベルタドーレス
• 2012 クラブワールドカップ
• 2013 レコパ・スダメリカーナ
• 2013 カンピオナート・パウリスタ
• 2015 ブラジレイロン

それだけにコリンチャーノにとってチッチ監督の印象はとても良く、待望論が湧き上がるのも必然か。それでもチッチ監督は心変わりする様子はなく、欧州で監督を務めるために現在は英語を勉強中とのことだ。

コリンチャンスのドゥイーロ・モンテイロ・アウベス会長は、昨年末に次のようなコメントを出している。
「チッチとまた一緒に仕事をしたい気持ちは否定できない。ただ彼からはブラジルで仕事を続けないことも、他国で監督を続ける意向も聞いている。だから交渉しなかった」

カタール大会での敗退後にブラジル代表監督を辞任したチッチ氏の元には、韓国代表監督就任のオファーが届いていたが、同氏はそれを断った。代表ではなく、クラブチームを指揮したい意向を固めていたためと報じられている。

チッチ氏は膝に痛みを感じているが、近年は減量したことで手術は不要。少なくとも2年間は手術せずに暮らせそうだという。