Campeonato Brasileiro Serie A 2024ブラジル全国選手権 1部 2024

8月24〜26日に行われたカンピオナート・ブラジレイロの第24節。セアラー州の州都フォルタレーザで行われた「フォルタレーザ×コリンチャンス」は、“ピカチュウ”ことイアゴ・ピカシュウのゴールでフォルタレーザが競り勝った。

首位争いを演じるフォルタレーザと、降格圏内に低迷するコリンチャンスとの対戦は、開始早々コリンチャンスにアクシデントが発生。タリス・マギノが背後からのチャージで試合続行不可能となり負傷退場。ラモン・ディアス監督は早くも交代のカードを1枚使う羽目になった。

0-0 で折り返した後半、コリンチャンスは開始からイウリ・アウベルト、ハニエーリ、パラグアイ代表FWアンヘル・ロメーロの3人を投入して局面の打開を図った。すると立ち上がりの49分にはイウリ・アウベルトがロングフィードで最終ラインの裏へ抜け出したが、相手のチャージもあってボールコントロールに苦しみシュートに持ち込めなかった。

押していたコリンチャンスだったが、60分にカウンターからマテウス・ビドゥーが左足で打ったシュートはファーサイドのポストをかすめて枠を捉えられず。対するフォルタレーザは62分にファン・マルティン・ルセーロがペナルティエリアで背後からカカに接触されて倒され、主審はPKのジャッジを下したが、VARのオンフィールドレビューを経てPKの判定は覆された。

コリンチャンスには74分にもビッグチャンスが訪れたが、スルーパスでペナルティエリアに入ったイウリ・アウベルトのシュートは、キーパーの脇をすり抜けたがゴール寸前でベンハミン・クセビッチにクリアされて先制できなかった。

するとピンチをしのいだフォルタレーザは78分、味方のパスでペナルティエリアの左側を上がったファン・マルティン・ルセーロが中央に折り返すと、イアゴ・ピカシュウが右足で合わせてゴールネットを揺らし先制。盛り上がるスタンドでは、ピカチュウの大きなぬいぐるみが振り上げられてイアゴ・ピカシュウのゴールを祝福する一幕もあった。

試合後、決勝ゴールを決めたイアゴ・ピカシュウはマイクを向けられて心境を述べた。

「我々は試合がどれほど難しいかを知っているし、すべての試合が異なることも知っている。前半は我々のほうが良かったが、決定的なシーンは作り出せなかった。しかし我々には首位に浮上するという明確な目標があるから、後半は多くのチャンスを作れた。直近2試合で延べ10万人ものサポーターがスタジアムに来て応援してくれたことに感謝している」

同日の試合でボタフォゴが引き分けに終わったことで、勝ったフォルタレーザは9連勝で首位に浮上した。

カンピオナート・ブラジレイロ 2024　第24節　（2024/08/25）
フォルタレーザ	1-0	コリンチャンス
ジョアン・ヒカルド	GK	ウーゴ・ソウザ
エマヌエル・ブリーテス （チンガ） ベンハミン・クセビッチ トマス・カルドーナ フェリッピ・ジョナタン	DF	カカ アンドレ・ハマーリョ フェリックス・トーレス  （アンヘル・ロメーロ ）
ルーカス・サッシャ エルクリス （エマヌエル・マルティネス） トマス・ポチェッティーノ （ペドロ・アウグスト）	MF	ヒアン （ハニエーリ） シャルリス （ジオバーニ） マテウジーニョ ロドリーゴ・ガロ  マテウス・ビドゥー
イアゴ・ピカシュウ ファン・マルティン・ルセーロ （ヘナット・カイゼル） ブレーノ・ロペス （モイゼス）	FW	タリス・マギノ （イーゴル・コロナード） ペドロ・ハウー （イウリ・アウベルト）
イアゴ・ピカシュウ　78	ゴール
エルクリス トマス・カルドーナ ヘナット・カイゼル	イエロー カード	グスターボ・エンリーキ シャルリス アンドレ・ハマーリョ
ファン・パブロ・ボイボーダ	監督	ラモン・ディアス
主審：　フェリッピ・フェルナンジス・リ・リーマ 会場：　エスタジオ・ド・カステロン　（フォルタレーザ）