Campeonato Brasileiro Serie A 2014ブラジル全国選手権 1部 2014

カズの古巣でもある名門コリチーバが抱えている選手たちへの賃金未払い問題が、解決に向かいそうだ。取締役会から未払い分の賃金が近々支払われる可能性が浮上しているという。

コリチーバの選手らが月給を３ヵ月以上受け取っていないことを明らかにしたのは、先のブラジル全国選手権「コリチーバ vs アトレチコ・パラナエンセ」の試合前のこと。特製の横断幕を掲げたアレックスらがエスタジオ・コウト・ペレイラのピッチに登場して、その事実を公にしたことによって現地メディアがこぞって報じた。

この事実はテレビや新聞以外にもSNSなどで情報が拡散。これを受けてコリチーバのビウソン・ヒベイロ・ジ・アンドラージ会長は、事態の収束を図るべく資金捻出に神経を注いだ。その結果、ブラジレイロン（ブラジル全国選手権）の放映権収入を未払い分の賃金に充てる策を思いついたようだ。同会長は現在、放映権料を一部前払いしてもらうべく TV Globo の幹部と交渉を進めているという。

コリチーバは１部残留を目指して必死に戦っているが、第28節終了現在でリーグ最下位。しかし残留圏内の16位ビットーリアとの勝ち点差はわずか2と、下位チームの勝ち点差は肉迫している。選手のモチベーションを高める上でも、賃金の未払い問題はできるだけすみやかに解決されるべき事象だ。