Campeonato Brasileiro Serie A 2014ブラジル全国選手権 1部 2014

1989年に三浦知良選手が所属・活躍したパラナー州の名門コリチーバが、深刻な財政難に陥っていることがわかった。「コリチーバ vs アトレチコ・パラナエンセ」の試合開始前に、コリチーバの選手たちが賃金未払いに関する横断幕を持ってエスタジオ・コウト・ペレイラのピッチに登場したことで明るみになった。

元ブラジル代表MFアレックスを先頭に登場した選手たちが持っていた横断幕には、『我々の唯一の主張はあなた方（クラブチーム）だ。会長は未払いの賃金3ヵ月分を支払う約束を果たせ』とあり、横断幕の中央には“ Lutaremos juntos ate o fim.（私たちは最後まで一緒に戦うことになる。）”と書かれてあった。


コリチーバの給料日は毎月25日と定められてあるが、7月25日、8月25日と支払いがなく、そして9月25日にも賃金は支払われなかったという。

クラブチームにおける選手への賃金の未払いは、ブラジルを含め南米では決して珍しい話ではないが、横断幕を作ってまで選手一丸となって抗議するのは異例。この模様は現地メディアによって大きく取り上げられた。

コリチーバのマルキーニョス・サントス監督は、選手たちがこのような行動をとることを事前に知っていたと認めており、「由々しき事態。最も憂慮すべきは、選手たちが給与未払いの鬱積を抱えながら毎試合戦わなければならないことだ」と述べた。

デモに参加したセンターバックのレアンドロ・アウメイダは、賃金未払い問題を解消してくれないコリチーバの対応を嘆いている。
「我々は誰もがクラブから支払われる給料に依存しているのだから早く支払ってほしい。だが、このような行動をとることでクラブとの関係がこじれてしまう懸念も当然あるし、複雑な心境なんだよ」