Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

南米最強国を決める国際大会「コパ・アメリカ」は6月13日にブラジルで開幕し、同日に開幕戦が行われた。首都ブラジリアで行われたグループBの第1節「ブラジル vs ベネズエラ」は、ブラジルが快勝した。

開幕直前にベネズエラ代表の選手団にCOVID-19（新型コロナウイルス感染症）の感染発覚が出たことから、試合の開催すらも危ぶまれたが、予定通り無事に開幕を迎えたコパ・アメリカ。夕方の首都の空には、試合前に花火が打ち上がるなどの演出もなされた。

開始からボールを支配したブラジルは、8分にネイマールのコーナーキックにヒシャリソンがニアで合わせたが、ヘディングで流したボールは枠に飛ばずファーサイドへ流れた。10分にはネイマールのスルーパスでヒシャリソンがキーパーと1対1になったが、シュートはキーパーがブロックし、直後のショートコーナーでは左からのアーリークロスにエデル・ミリタンがヘディングで合わせたが、ヘディングシュートは枠を逸れた。

先制点は22分。ネイマールのコーナーキックをヒシャリソンが頭で落とすと、最後はマルキーニョスがトラップで足元に落としたボールを左足でゴールに押し込んだ。

25分にネイマールが左サイドから上げたクロスに、右足で決めたヒシャリソンのゴールはオフサイドになり、29分にネイマールがペナルティエリアでトラップしてフェイントをかけながら右足でフィニッシュしたが、ボールはわずかに枠を逸れた。

後半も主導権を握ったブラジルは、52分にワンツーで右サイドからペナルティエリアに入ったガブリエウ・ジェズスがグラウンダーのクロスを上げたが、スライディングで合わせたネイマールのシュートはファーサイドへ流れる。それでも61分に右再度のスローインからショートパスをつないでヘナン・ロジが最終ラインの裏を突いたところで、背後からヨアン・クマーナのチャージを受けて転倒。このファウルで得たPKをネイマールが決めて、ブラジルが64分に追加点を得た。

ブラジルは82分にネイマールがドリブル突破からシュートに持ち込むも、ボールはポストをかすめて枠の外へ。それでも88分、自陣からのパスで最終ラインの裏へ抜け出したネイマールが、ペナルティエリアの外まで飛び出したキーパーをフェイントで抜き去ってペナルティエリアの左側を上がると、低いクロスを上げて“ガビゴウ”ことガブリエウ・バルボーザの胸によるゴールをお膳立てした。

作れたチャンスも限られたベネズエラは、主力級に多数の感染者が出た影響が否めない印象だ。

コパ・アメリカ 2021　グループB 第1節　（2020/06/13）
ブラジル	3-0	ベネズエラ
アリソン・ベッケル	GK	ジョエル・グラテロル
ダニーロ エデル・ミリタン マルキーニョス ヘナン・ロジ （アレックス・サンドロ）	DF	フランシスコ・ラ・マンティーア ルイス・アドリアン・マルティネス ルイス・マゴ ヨアン・クマーナ
カゼミーロ ルーカス・パケター （エベルトン・ヒベイロ） フレッジ （ファビーニョ）	MF	ジュニオール・モレーノ ベルナルド・マンサーノ （リチャール・セリス） ホセ・アンドレス・マルティネス アレハンデル・ゴンサーレス （ロナール・エルナンデス） クリスティアン・カセレス・ジュニオール （エドソン・カスティージョ）
ガブリエウ・ジェズス （ビニシウス・ジュニオール） ヒシャリソン （ガブリエウ・バルボーザ） ネイマール	FW	フェルナンド・アリステギエータ （セルヒオ・コルドバ）
マルキーニョス　22 （PK）　ネイマール　64 ガブリエウ・バルボーザ　88	ゴール
ヘナン・ロジ ガブリエウ・バルボーザ	イエロー カード	ベルナルド・マンサーノ ルイス・マゴ
チッチ	監督	ジョゼ・ペセイロ
主審：　エステバン・オストヒッチ　（ウルグアイ） 会場：　エスタジオ・マネ・ガヒンシャ　（ブラジリア）