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陽性も無症状のマルセーロ・モレーノがキレた! 利益重視で選手軽視のCONMEBOLに怒り爆発
ボリビア代表FWマルセーロ・モレーノがCOVID-19の陽性反応によるコパ・アメリカへの出場禁止についてCONMEBOLに激怒
▲ COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の陽性反応でコパ・アメリカの試合に出場できていないボリビア代表FWマルセーロ・モレーノ (写真提供:AP)
ワールドカップ南米予選では、ネイマールを超える6ゴールで現在得点ランキング単独トップのマルセーロ・モレーノだが、コパ・アメリカの開幕直前に行われたPCR検査で陽性が確認されたため、代表メンバーに選ばれているにも関わらず、隔離により試合に出られなくなってしまった。この措置は、CONMEBOLが実施している感染対策の一環に過ぎないが、陽性反応が出ていてもとくに症状が出ていない同選手は、愛する国(ボリビア)のために戦えないことに鬱憤が溜まっている様子。抑えきれない不満は、自身の Instagram で文字になってCONMEBOLに矛先を向けた。
「CONMEBOLのせいだ。すべての責任は完全に奴らにある! (感染症で)人が死んだら、連盟はどんな責任をとれるというのか。奴らが重視しているのはカネだ。選手の人生には何の価値もないのか?」
CONMEBOLに向けた投稿は、掲載から数時間後に削除されたが、閲覧者がキャプチャーして拡散したことで現地で記事になった。ちなみに FBF(ボリビアサッカー連盟)は、当該の投稿についてコメントを避けている。
コパ・アメリカでは、15日までに大会に関係する人の感染者数が1日で41から52に増えたことを公表。開幕前からブラジルでの開催を否定する意見は少なくなく、ブラジル代表の選手らが出場するものの開催強行を批判したほか、横浜FCへの移籍が噂されているパラグアイ代表MFロベール・ピリス・ダ・モッタも今大会の開催に否定的な見解を示していた。
利益重視で選手軽視の対応が我慢できないマルセーロ・モレーノ。CONMEBOLへの怒りを Instagram にぶちまけたボリビア史上最高のデランテーロ(スペイン語でフォワード)は、いつからコパ・アメリカの試合に出場可能となるのか。
◆ マルセーロ・モレーノ
- 本名:
- マルセーロ・マルティンス・モレーノ
- 生年月日:
- 1987年6月18日生まれ(33歳)
- 出身:
- ボリビア(サンタ・クルス・デ・ラ・シエーラ)
- 身長:
- 187cm
- ポジション:
- フォワード
1970年代にパウメイラス(ブラジル)で活躍した人のボリビア人の父マウロ・マルティンス氏とブラジル人の母フチ・モレーノとの間にボリビアで生まれたが、U-17、U-20ではブラジル代表でプレイした過去も持つが、A代表では父の母国ボリビアを選択した。2003年にオリエンテ・ペトロレーロでデビューすると、2005年にはビットーリア(ブラジル)に渡り、2007年にはクルゼイロ(ブラジル)へ移籍。2008年にシャフタール・ドネツク(ウクライナ)に渡り、その後ドイツやイングランドでは水が合わなかったものの、2012年にグレミオ(ブラジル)への加入で南米大陸に戻ると再びゴールを量産するように。2014年には古巣クルゼイロに戻って、ヒカルド・ゴラール、エベルトン・ヒベイロらとともにブラジレイロン連覇の立役者となった。2015年からは中国スーパーリーグに活躍の場を移したが、2020年にはブラジレイロンでセリエB(2部)に降格した古巣クルゼイロに再度戻った。ボリビア代表の歴代最多ゴール数を誇る、絶対的なストライカー。南米大陸では選手名の表記が統一されておらず、ボリビアなどスペイン語圏では父の名字で「マルセーロ・マルティンス」と表記されるが、ブラジルでは母の名字で「マルセーロ・モレーノ」と表記される。当サイトでは後者を選択。
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2021.06.15
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