Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

6月13日からブラジルで開催されている国際大会「コパ・アメリカ」。24日に首都ブラジリアで行われたグループAの第4節「チリ vs パラグアイ」は、パラグアイが勝利を収めた。

試合は、立ち上がりから積極的に攻めたパラグアイが、33分に先制。右からのコーナーキックを、ブライアン・サムーディオがヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。

前半が終了すると、引き上げた先のスタンド内では両軍の選手が階段を上りながら互いに文句を言い合い、階段を上り終えたところであわやつかみ合いになりかける一幕も。スタッフらが間に入って最悪の事態は免れたが、互いの闘志が誤った形で表に出た場面でもあった。

後半、アレクシス・サンチェスを欠いた状況で戦っているチリは、パラグアイの堅い守備を崩すのに手を焼いた。対するパラグアイは55分に左サイドの高い位置でのロングスローが、ペナルティエリアでガリ・メデルのハンドを誘発。このファウルで得たPKをミゲル・アルミロンが決めて、パラグアイがリードを広げた。

チリは71分のコーナーキックでエドゥアルド・バルガスが競った際に、マークに付いていたカルロス・ゴンサーレスがヘディングでクリアした直後にボールが右手に当たったのではとビダルらが主審にアピールしたことでVARチェックに。しかし、オンフィールドレビュー（映像確認）をした主審は、ハンドはなかったとしてチリにPKを与えなかった。

最後まで攻めあぐねて3位に後退したチリを追い抜くように、勝ったパラグアイは4位から2位に浮上して準々決勝進出を果たした。

最終節を待たずに最下位ボリビアの敗退が決まったグループAでは、残り4カ国で1〜4位の順位争いをすることになった。

コパ・アメリカ 2021　グループA 第4節　（2020/06/24）
チリ	0-2	パラグアイ
クラウディオ・ブラーボ	GK	アントニー・シルバ
マウリシオ・イスラ ガリ・メデル （エンソ・ロコ） フランシスコ・シエラルタ エウヘニオ・メナ	DF	アルベルト・エスピノラ グスターボ・ゴメス ジュニオール・アロンソ エクトル・マルティネス
トマス・アラルコン （ジャン・メネーセス） アルトゥーロ・ビダル チャルレ・アランギス	MF	マティアス・ビヤサンティ アンヘル・カルドーソ （ガストン・ヒメーネス） ミゲル・アルミロン （アントニオ・バレイロ） サンティアゴ・アルサメンディア （オマール・アルデレーテ）
セサル・ピナーレス （パブロ・ガルダメス） エドゥアルド・バルガス ベン・ブレレトン	FW	カルロス・ゴンサーレス （オスカル・ロメーロ） ブライアン・サムーディオ （アンヘル・ロメーロ）
	ゴール	33　ブライアン・サムーディオ 57　ミゲル・アルミロン　（PK）
ベン・ブレレトン ガリ・メデル クラウディオ・ブラーボ	イエロー カード	エクトル・マルティネス
マルティン・ラサルテ	監督	エドゥアルド・ベリッソ
主審：　ウィルマール・ロルダン　（コロンビア） 会場：　エスタジオ・マネ・ガヒンシャ　（ブラジリア）