2月8〜9日に行われたリオ・グランジ・ド・スウ州選手権の第7節。州都ポルト・アレグレで行われたクラシコ「グレミオ×インテルナシオナウ」は、終盤に追いついたグレミオが引き分けに持ち込んだ。

グレミスタの水色で彩られたスタンドから声援が轟く中で行われたポルト・アレグレ伝統のクラシコ “Gre-Nal（グレ-ナウ）” は、序盤から一進一退の攻防が繰り広げられた。グレミオは14分、ゼ・ホベルト、ハミーロ、パラとつないだボールをペナルティエリアの右側で受けたバルコスが、フェイントで相手を抜き去ってゴール前に前進。右足でファーサイドのゴールネットを狙ったシュートを放つも、GKムリエウが体を張ってボールをキャッチしたためグレミオの先制ゴールはお預けとなった。

グレミオは33分にエジーニョがゴール右上を狙った強烈なロングシュートを放ったが、GKムリエウが寸前でボールを弾き出すスーパーセーブでゴールを死守。一方インテルナシオナウは39分にキャプテンマークを付けたダレッサンドロがフリーキックでゴールを脅かした。

均衡を破ったのはインテルナシオナウだった。42分、ウィリアンスが前線にボールを送ると、ジョルジ・エンリーキがパラにユニフォームを引っ張られて転倒しながらも強引にスルーした。これで最終ラインの裏へボールがこぼれると、左サイドをオーバーラップしていたファブリッシオが左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

インテルナシオナウの1点リードで折り返した後半、GKマルセーロ・グローイの好守などで追加点を許さなかったグレミオは、ホームで負けるまいと攻め続けた。そして迎えた76分、ゴール前のルーズボールをGKムリエウがパンチングすると、拳に当たり損ねたボールはパウロンの右手に接触した。主審はこれをハンドと判定し、グレミオにPKを与えるとパウロンにイエローカードを提示した。このジャッジにインテルナシオナウのイレブンは激怒。主審を取り囲むように猛抗議を繰り広げると、主審は目の前でジャッジの無効を訴えたダレッサンドロにもイエローカードを突きつけた。

インテルナシオナウの抗議が落ち着いた79分にPKの用意がなされ、キッカーを務めたアルゼンチン人エルナン・バルコスがこのPKを冷静に決めて、グレミオが同点とした。ゴールネットが揺れた瞬間、スタンドのグレミスタは割れんばかりの大歓声をあげてバルコスのゴールを祝福した。

追いつかれたインテルナシオナウは87分にダレッサンドロがゴール左隅を狙ったミドルシュートを左足で放ったが、GKマルセーロ・グローイのファインセーブに阻まれて勝ち越しとはならず。 “Gre-Nal（グレ-ナウ）” は勝ち点1を分け合う形で幕を下ろした。

リオ・グランジ・ド・スウ州選手権　2014　第7節　（2014/02/09）
グレミオ	1-1	インテルナシオナウ
マルセーロ・グローイ	GK	ムリエウ
パラ ウェルレイ ホドウフォ ウェンデウ	DF	ジウベルト パウロン ファン ファブリッシオ
エジーニョ ハミーロ （ジェアン・デレッチ） クリスティアン・リベーロス ゼ・ホベルト （アラン・ルイス）	MF	ウィリアンス チャルレ・アランギス アレックス （アラン・パトリッキ） アンドレス・ダレッサンドロ
エルナン・バルコス ルアン （マキシ・ロドリゲス）	FW	ジョルジ・エンリーキ ハファエウ・モウラ （ウェウリントン・パウリスタ）
（PK）　エルナン・バルコス　79	ゴール	42　ファブリッシオ
ルアン ハミーロ	イエロー カード	ジウベルト パウロン ファブリッシオ アンドレス・ダレッサンドロ ハファエウ・モウラ
エンデルソン・モレイラ	監督	アベウ・ブラーガ
主審：　レアンドロ・ペドロ・ブアーデン 会場：　アレーナ・ド・グレミオ　（ポルト・アレグレ）