Campeonato Brasileiro Serie A 2017ブラジル全国選手権 1部 2017

6月3〜5日に行われたカンピオナート・ブラジレイロ 2017 の第4節。サンパウロ州の州都サンパウロで行われたクラシコ「コリンチャンス×サントス」は、コリンチャンスが勝利を収めた。

立ち上がりから前がかりに攻め込んだコリンチャンスに対して、サントスはブルーノ・エンリーキが左サイドからドリブルで何度も崩す攻撃で応戦。サントスは28分に前線へのフィードでキーパーと1対1になったヒカルド・オリベイラが右足を伸ばしたが、シュートは飛び出したキーパーにコースを消されて失敗。コリンチャンスは39分にサイドチェンジで前線の左へ流れたホドリギーニョが左足を振り抜いたが、シュートはキーパーがパンチングでボールの外へ弾き出した。

0-0 で折り返した後半もボール支配率で上回ったコリンチャンスは、56分にコーナーキックから最後はホドリギーニョが右足でゴールに押し込んだが、オフサイドによりゴールは幻になる。さらに61分には右からのクロスに合わせたペドロ・エンリーキのヘディングシュートがゴールを割ったが、ペドロ・エンリーキがヘディングしたボールに対してオフサイドポジションにいたパラグアイ代表FWアンヘル・ロメーロが脚を上げて反応していたことにより、ゴールは一転オフサイドで無効になった。先制点を信じていたスタンドの歓声は、たちまち主審へのブーイングへと推移した。

コリンチャンスにとってはもどかしさが募る試合展開となったが、それを打破したのはアンヘル・ロメーロの右足だった。69分、ファギネルがゴール前に上げたボールをジョがヘディングで落としたところに、ロメーロがスライディングでゴールに流し込んで、コリンチャンスが先制した。

先制したことでムードの良くなったコリンチャンスは74分、元ブラジル代表MFジャジソンのクロスをホドリギーニョがヘディングで折り返すと、腰で相手をブロックしたジョがバイシクルシュート。右足で蹴ってこその体勢ながら、ジョは先に上げた左足の爪先でボールを軽く浮かせて、ループシュートをゴール左隅に沈めたトリッキーなゴールであった。

その後、82分にブルーノ・エンリーキにレッドカードが出されてサントスが数的不利に陥ると、87分頃には勝利を確信した一部のコリンチャーノがスタンドの一角で発煙筒を炊き始めて警察沙汰になるハプニングもあった。

この試合でトリッキーなゴールを決めたジョについて、ブラジルのスポーツサイト「LANCE!」は同日の2〜3時間前にウェールズで行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝を引用。2ゴールを決める活躍をみせたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナルドを引き合いにして、ジョのことを「Cristiano 'Jô'naldo （クリスチャーノ・“ジョ”ナウド）」と表現した。

勝ったコリンチャンスは暫定首位に浮上。一方、サントスは早くも今季3敗目と結果が出ていない。

カンピオナート・ブラジレイロ　2017　第4節　（2017/06/03）
コリンチャンス	2-0	サントス
カッシオ	GK	バンデルレイ
ファギネル ペドロ・エンリーキ パブロ ギリェルミ・アラーナ	DF	ビクトル・フェーハス ルーカス・ベリッシモ デイビッジ・ブラス （ユリ） ジョナタン・コペーテ
ガブリエウ マイコン （カマーショ） ジャジソン （クレイソン） ホドリギーニョ （フェリッピ・バストス） アンヘル・ロメーロ	MF	ヘナット チアゴ・マイア ブラジミール・エルナンデス （ハファエウ・ロンギーニ）
ジョ	FW	ビットル・ブエーノ ヒカルド・オリベイラ （ホドリゴン） ブルーノ・エンリーキ
アンヘル・ロメーロ　69 ジョ　74	ゴール
	イエロー カード	ビットル・ブエーノ
	レッド カード	ブルーノ・エンリーキ
ファービオ・カリーリ	監督	ドリバウ・ジュニオール
主審：　アンデルソン・ダロンコ 会場：　アレーナ・コリンチャンス　（サンパウロ）