
- Primera División de Chileチリ1部リーグ

青森山田高校からチリ代表へ… 母国に戻ったバイロン・バスケスが語った日本への未練は和食
青森山田高校での活躍が記憶に新しいチリ人MFバイロン・バスケスの挑戦と決意

▲ 第二の故郷である日本でサッカーのスキルアップを実現したバイロン・バスケス(左)
ASのインタビューに応じたバイロン・バスケスは、今回の移籍を受けて次のように抱負を述べた。
「私の目標はヨーロッパでプレイして、チリ代表に招集されること。日本のJリーグでJ1やJ2のチームに所属するのは、外国人数の制限などの事情で困難だった。このたびの新たな挑戦は、私がより良い飛躍を遂げるためにも若いうちしかないと考えて決断した」
日本代表が昨年のコパ・アメリカでチリ代表と対戦した際も、バイロン・バスケスはチリ代表を応援していたことを明言。そんな同選手の目標は、チリ代表に名を連ねて国際舞台で活躍することだ。

▲ ウニベルシダー・カトリカのユニフォームを着て契約書にサインして親指を立てるバイロン・バスケス
以下は、バイロン・バスケスが入団会見で述べた内容。
ー オラン監督の発言は嬉しかった?
私は素直に気に入ったが、これからもっともっと知ってもらって監督に会いたい。クルセイダーズ(ウニベルシダー・カトリカの愛称)のシャツを着て成功するために、なるべく早くトップチームに上がりたい。ここで多くを学びたいと思っている。
ー 家族を説得するのは大変だった?
家族は当初、私が日本でサッカーを学んできた経緯から、チリに渡ることには難色を示していた。日本にいるほうがベターと思われていたんだ。でも私は自分の考えを伝えて、家族は私の考えに共感と敬意を示してくれた。

▲ サンティアゴのオヒギンス公園にあるファンタシランディアは、バイロン・バスケスも幼少期に足を運んだ思い出の遊園地
日本食だね… ごはん(笑)
ー サンティアゴの最も好きなところは?
とても穏やかなところ。長く離れていたから詳しくないけれど、幼少期はファンタシランディア(サンティアゴのオヒギンス公園にある遊園地)に行くのが好きだったので、またファンタシランディアに行ってみたいね(笑)
ウニベルシダー・カトリカの中盤や前線には、チリ代表MFセサル・ピナーレスを初め、元アルゼンチン代表MFルシアーノ・アウエ、チリ代表FWエドソン・プッチ、チリ代表FWホセ・フエンサリーダなど蒼々たる顔ぶれがいる。バイロン・バスケスはまずユースで活躍することで、ウニベルシダー・カトリカのトップチームに入ることを目指す。将来、青森山田高校のOBがチリ代表に選ばれる可能性やいかに?
◆ バイロン・バスケス
- 生年月日:
- 2000年5月16日生まれ(19歳)
- 出身:
- チリ (日本育ち)
- 身長:
- 175cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
チリ生まれだが、9歳の頃に両親の仕事の関係で来日して、埼玉県で育った。青森山田高校では3年生でサッカー部の全国大会優勝にも貢献する活躍をみせた。高校卒業後は福島県のいわきFCに加入して、チームの優勝とJFL昇格に尽力・貢献。将来は母国のチリ代表入りを目指している。
◆ ウニベルシダー・カトリカ
- 正式名称:
- クルブ・デポルティーボ・ウニベルシダー・カトリカ
- 創立日:
- 1910年4月21日
- 本拠地:
- サンティアゴ(チリの首都)
カトリック系のキリスト教大学が創設したクラブチームで、1937年4月にアマチュアクラブからプロクラブに変更。国内リーグは優勝14度、コパ・チレ(チリの国内カップ戦)は優勝4度を誇る名門。地元のみならず全国的な人気があり、比較的上流階級にサポーターが多い。1993年にはサンパウロ(ブラジル)に敗れたものの、リベルタドーレス準優勝という好成績を残した。チリ代表MFマルセーロ・ディアス、チリ代表FWエドゥアルド・バルガス、元コロンビア代表FWファウスティーノ・アスプリージャ、元チリ代表FWマルセーロ・サラスらの古巣としても有名。同じサンティアゴの大学をルーツとするウニベルシダー・デ・チレがライバルで、両者の対決はクラシコ・ウニベルシターリオと呼ばれる。
2020.02.21
当サイトに掲載された文章の著作権は、すべて Goleador に帰属しています。無断での複製・転載・引用など二次利用は固く禁じています。
- 最終節で快勝したウニベルシダー・カトリカが4連覇 シーズン終盤にコロコロを首位から引きずり下ろすチリ1部リーグ 2021
- 感染者数の増加を抑え込んでいるチリ 順延した国内リーグの再開は8月28日で決定かチリ1部リーグ 2020
- チリでも国内リーグの再開時期が具体的に 全チームがトレーニングを再開済みで8月中の再開へチリ1部リーグ 2020
- 再開日未定もANFP会長は安全性を強調 「トレーニングはスーパーで買い物するより安全」チリ1部リーグ 2020
- いまだ開幕していないチリの国内カップ戦 3部リーグのチームが2020シーズンの不参加へコパ・チレ 2020
- チリ国内で選手のCOVID-19感染を初めて確認 所属チームはエベルトンも選手名は非公表チリ1部リーグ 2020
- ベッカム&孫正義会長が共同代表を務める新興クラブがビダルに興味 障害はバルサ監督の寵愛チリ代表
- コロコロが雇用保護法を適用へ 会長は自主的な給与削減案に合意しなかった選手側を批判チリ1部リーグ 2020
- モンティージョに相次いだ訃報 父と祖父が亡くなるも COVID-19 との因果関係は不明チリ1部リーグ 2020
- 青森山田高校からチリ代表へ… 母国に戻ったバイロン・バスケスが語った日本への未練は和食チリ1部リーグ 2020
- あきらめの夏… 暴動続くチリでプロサッカー協会が消化不良のまま2019シーズンの終了を発表チリ1部リーグ 2019
- ようやく再開した途端にスタジアム内外で暴動発生 安全なリーグ再開はいつになる?チリ1部リーグ 2019
- カード13枚が乱れ飛んだスーペルクラシコ コロコロが宿敵を首位から引きずり下ろすチリ1部リーグ 2018
- 暦年制の1ステージ制が開幕 バルディビアの1アシストなどでコロコロが開幕戦を制すチリ1部リーグ 2018
- 最終節までもつれ込んだ優勝争い ホルヘ・バルディビアを擁する名門コロコロが勝って優勝チリ1部リーグ 2017 移行リーグ
- ウニベルシダー・デ・チレが最終節で優勝 2018年のリベルタドーレス出場権獲得一番乗りチリ1部リーグ 2016-2017
- チリのスーペルクラシコで躍動したのは元U-17ウルグアイ代表FWオクタビオ・リベーロチリ1部リーグ 2016-2017
- アルトゥーロ・ビダルが南米復帰宣言 「愛するコロコロでリベルタドーレスを制覇したい」チリ1部リーグ 2016-2017
- 負けられない意地 下位に沈むコロコロがホームでのスーペルクラシコを制して12位に浮上チリ1部リーグ 2016-2017
- 新監督もアルヘンティーノ ファン・アントニオ・ピッチ氏がチリ代表監督に就任チリ代表
- 最終節に逆転 接戦を制したウニベルシダー・デ・チレが前期優勝チリ1部リーグ 2014-2015