- Campeonato Brasileiro Serie A 2020ブラジル全国選手権 1部 2020
ブラジル国内? 北中米? それとも希望する欧州? 錯綜するアレシャンドレ・パトの移籍報道
フリーになっているアレシャンドレ・パトにまつわるエトセトラ
▲ 国内外から求める声がくると予測されているアレシャンドレ・パト
ペルー代表FWパオロ・ゲレーロの長期戦線離脱により、その補強策としてアレシャンドレ・パトを候補に入れていると報じられているのがインテルナシオナウ。パト自身が下部組織時代から長年お世話になった古巣でもあり、最も現実的とみられている。だが、インテルナシオナウでパトの補強以上に具体化しているのは、ウィリアン・ポッチケルをボタフォゴのペドロ・ハウーとトレードするプラン。ボタフォゴはペドロ・ハウーの放出を拒否するとみられるが、インテルナシオナウは他にもフルミネンセのエバニウソンも獲得候補に挙げているとみられ、以上が事実ならインテルナシオナウにとってパトの優先順位がいかほどかは推し量れない。
事実、22日の取材に応じたインテルナシオナウのスポーツディレクターであるホドリーゴ・カイターノ氏は、移籍金が発生しない点をメリットとしつつ「パトに正式なオファーは出していない。現時点で断言できるのは、我々はパオロ・ゲレーロの代役を探しているということだけ」と述べるに留めている。
ブラジル国内で他に獲得が噂されたのがアトレチコ・ミネイロだが、エグゼクティヴディレクターのアレシャンドレ・マットス氏は「我々はパトに興味がない」と明言して、どうやらホルヘ・サンパオリ監督の下でプレイすることはなさそうだ。
その一方で外国への移籍については、現地メディアの憶測としてリーガMX(メキシコ1部リーグ)やMLS(U.S.A.のメジャーリーグサッカー)なども挙がっているが、パト自身が再び欧州での選手生活を希望していることは以前から報じられてきたこと。そこに名乗りを上げるかもしれないのがベシクタシュ(トルコ)だが、移籍金が発生せずとも給与額で折り合いがつかないとの見解がもっぱらだ。
パトの移籍報道が出るたびにネックとされるのが高額な給料で、その問題が障害にならないクラブとなると、パトの古巣でもあるミランが浮上する。
ミランに戻ればパトの希望(「欧州に戻りたい」意向)にも沿うだけでなく、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチとの2トップに夢を見るミラニスタ(ミランのサポーター)の期待にも応じる形になる。ただ、ミラン復帰に関する具体的な話は、今のところ出ていない。
以上から、ひとまず今季だけでも古巣インテルナシオナウに復帰するのではとみる向きが有力視されているパト。彼の移籍先はブラジル国内か、北中米か、それとも自身が望む欧州か…
◆ アレシャンドレ・パト
- 本名:
- アレシャンドレ・ホドリゲス・ダ・シウバ
- 生年月日:
- 1989年9月2日生まれ()
- 出身:
- ブラジル(パラナー州パト・ブランコ)
- 身長:
- 180cm
- ポジション:
- フォワード
4歳で始めたフットサルで技術を磨き、12歳で入団したインテルナシオナウの下部組織でも異彩を放ち、16歳ではカンピオナート・ガウーショ U-20 で得点王に輝いた。2006年に17歳でトップチームに昇格すると、同年のFIFAクラブワールドカップでは肩でリフティングするドリブルでその存在を世界中に知らしめた。2007年8月にミラン(イタリア)へ渡ると、ゴールを量産する活躍を数年みせていたが、2010年に起こした肉離れを境に負傷癖がついてしまい、出場機会が激減。そして2013年に母国での再起を図り、コリンチャンスへ完全移籍した。翌2014年にサンパウロへレンタル移籍すると、コリンチャンス時代以上の活躍を披露。1年半でチェルシー(イングランド)へ移籍したが、サンパウリーノ(サンパウロのサポーター)のハートをわしづかみにした。その後ビジャレアル(スペイン)を経て、2017年からは天津権建(中国)へ移籍して、2019年3月に古巣サンパウロと4年契約で戻ってきたが、2020年8月19日付でサンパウロとの契約を解除した。2021〜2022年はオーランド・シティ(U.S.A.)に加入し、2022年11月14日に退団を発表していた。ブラジル代表。
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2020.08.23
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