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主催への攻撃は“メディアによる誤解”が生んだ炎上? 選手自身は「自分の考えと異なる」と否定
33歳のボリビア代表FWマルセーロ・モレーノがCONMEBOL(南米サッカー連盟)を Instagram で猛烈に批判したとされる事案の続報
▲ 33歳のボリビア代表FWマルセーロ・モレーノは先日の投稿がCONMEBOLへの批判ではないと釈明している (写真提供:AP)
同選手の声明によれば、Instagram への投稿は「CONMEBOLへの攻撃ではなく、自身がCOVID-19(新型コロナウイルス)に感染したことでパラグアイ戦の欠場を余儀なくされたことへの懸念」と説明。それが「マスメディアによって誤って解釈されて拡散された」と主張した。さらに、投稿したのは自分自身でなく身近なスタッフとも弁明した。
そして、「ワールドカップ南米予選の試合後、すべての選手にとって非常に困難な日々を過ごしていたこともあって大きなプレッシャーがあった。そんなシナリオを土台としてすべては起こった」とも述べている。
さらには、「CONMEBOLがコパ・アメリカを組織して、来年のワールドカップに向けて南米各国代表の競争力を維持するために行った“努力”を理解している」とも釈明。決してCONMEBOLへの批判でないことを強調した。
同選手のCONMEBOL批判とみられる投稿内容については、元パラグアイ代表GKホセ・ルイス・チラベル氏らが支持を表明するなど賛同の声もあるが、CONMEBOLは規約違反の疑いで懲戒処分を示唆していて、事態は早期収束が期待しにくい様相を呈している。
ちなみに、マルセーロ・モレーノは自身の容態について、心配のメッセージが多数寄せられていることにも触れて、「たくさんのメッセージをありがとう。私は回復しているよ」とも発信した。しかし、同選手が戦列復帰できる時期は未定だ。
ボリビア代表を混乱に陥れているCOVID-19の感染について、20歳の若さで同代表に名を連ねているDFハイロ・キンテロスは、「代表が結果を出すためには招集された全員の力が必要だが、我々がコントロールできない原因によって複雑な状況に陥っている。離脱している選手が早く回復することを望んでいる」とのコメントを出した。
FBF(ボリビアサッカー連盟)はCOVID-19の感染者について氏名を明かしていないが、現地報道によればボリビア代表の選手で感染したのは、FWマルセーロ・モレーノ、DFルイス・アキン、MFエンリ・バーカの3人とのこと。
◆ マルセーロ・モレーノ
- 本名:
- マルセーロ・マルティンス・モレーノ
- 生年月日:
- 1987年6月18日生まれ(33歳)
- 出身:
- ボリビア(サンタ・クルス・デ・ラ・シエーラ)
- 身長:
- 187cm
- ポジション:
- フォワード
1970年代にパウメイラス(ブラジル)で活躍した人のボリビア人の父マウロ・マルティンス氏とブラジル人の母フチ・モレーノとの間にボリビアで生まれたが、U-17、U-20ではブラジル代表でプレイした過去も持つが、A代表では父の母国ボリビアを選択した。2003年にオリエンテ・ペトロレーロでデビューすると、2005年にはビットーリア(ブラジル)に渡り、2007年にはクルゼイロ(ブラジル)へ移籍。2008年にシャフタール・ドネツク(ウクライナ)に渡り、その後ドイツやイングランドでは水が合わなかったものの、2012年にグレミオ(ブラジル)への加入で南米大陸に戻ると再びゴールを量産するように。2014年には古巣クルゼイロに戻って、ヒカルド・ゴラール、エベルトン・ヒベイロらとともにブラジレイロン連覇の立役者となった。2015年からは中国スーパーリーグに活躍の場を移したが、2020年にはブラジレイロンでセリエB(2部)に降格した古巣クルゼイロに再度戻った。ボリビア代表の歴代最多ゴール数を誇る、絶対的なストライカー。南米大陸では選手名の表記が統一されておらず、ボリビアなどスペイン語圏では父の名字で「マルセーロ・マルティンス」と表記されるが、ブラジルでは母の名字で「マルセーロ・モレーノ」と表記される。当サイトでは後者を選択。
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2021.06.16
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