Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

ブラジル代表は現在、10連勝中と絶好調。最後に負けたのは2019年11月15日にサウジアラビアの首都リヤドで行われたアルゼンチンとの国際親善試合で、かれこれ1年半以上負けていない。否、負けていないどころか勝ち続けているのだ。今のセレソン（ブラジル代表の愛称）は、いつまで勝ち続けるのか。

チッチ監督は過去にも、ブラジル代表で連勝記録を伸ばしたことがあった。2016年9月から2017年8月にかけてで、当時ワールドカップ・ロシア大会の南米予選を戦っていたセレソンは、コロンビアと 1-1 で引き分けるまで9連勝した。そのとき以来の好調を保っているのが、現在のチッチ・セレソンだ。

ブラジル代表の最高連勝記録は、マリオ・ザガロ監督（当時）が率いていた1997年の14連勝で、このときはドゥンガを筆頭にジーダ、カフー、ホベルト・カルロス、セーザル・サンパイオ、ゼ・ホベルト、ジュニーニョ・パウリスタ、ヒバウド、レオナルド、ベベット、ホナウド、ホマーリオと蒼々たる顔ぶれで世界最強を誇った。その頃にマリオ・ザガロ氏が打ち立てた大記録まで、チッチ監督はあと4つに迫っている。

今のブラジル代表が消化する今後の予定は、コパ・アメリカのグループステージ第5節と準々決勝、準決勝、そして決勝だ。負けた時点で歴史を塗り替える可能性は潰えるが、このまま連勝記録を伸ばしていった場合、チッチ監督は今年のコパ・アメリカを全勝で優勝することにもなる。

危うく連勝が止まりそうだった23日のコロンビア戦では、終了間際にカゼミーロのヘディングシュートが決まって競り勝ったセレソン。チッチ監督は、マリオ・ザガロ元監督の記録に並び、そして追い抜くか。密かに注目が集まっている。