Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

6月13日からブラジルで開催されている国際大会「コパ・アメリカ」。23日にリオ・デ・ジャネイロで行われたグループBの第4節「ブラジル vs コロンビア」は、終了間際に逆転したブラジルがグループBの首位通過を確定させた。

試合は、コロンビアが9分に先制。右サイドからファン・ギジェルモ・クアドラードがクロスを上げると、ルイス・ディアスが右足のバイシクルシュートでゴールネットに突き刺し、豪快なゴールで優位に立った。

追いかける形になったブラジルはその後ボールを支配して攻撃を組み立てたが、コロンビアの堅守に手を焼き、無得点でハーフタイムを迎えた。

後半も前半の流れを引き継いでボールを支配したブラジルは、65分にホベルト・フィルミーノのスルーパスで最終ラインの裏を突いたネイマールが、ファーストタッチでキーパーを振り切ったが、右に流れながら強引に右足で打ったシュートはニアサイドのポストを直撃。近くにいたガブリエウ・ジェズスにシュートを任せていれば同点だった絶好機を、ブラジルはものにできなかった。

それでも攻め続けたブラジルは77分、ヘナン・ロジが左サイドから上げたクロスを、ホベルト・フィルミーノがヘディングでゴールに沈めて 1-1 とした。しかしその直前にネイマールの蹴ったボールが主審に当たってそのままブラジルのパスがつながってのゴールだったことに、コロンビアのイレブンは主審を取り囲んで猛抗議する。主審はVARと無線で連絡を取り合って確認した上で、改めてブラジルの同点を認定した。

後半のアディショナルタイムは10分も設けられ、ブラジルはその10分目に値千金の逆転ゴールを叩き込んだ。ネイマールが左足で上げたコーナーキックを、ゴールエリアで相手のマークが外れていたカゼミーロが頭でゴールに押し込んだ。そしてこのゴールが決勝点となった。

この結果、勝ったブラジルはグループBの首位通過が決定。ブラジルはワールドカップ南米予選などを含めて10連勝を飾り、2019年11月15日のアルゼンチン戦で敗れたのを最後に1年半以上負けも引き分けもない。

一方、敗れたコロンビアは一足先にグループステージの全日程を終了。グループBの2位につけていて、次の最終節での結果を以てしても最下位に転落する可能性がないため、準々決勝進出が決まった。試合のないコロンビアの焦点は、何位での通過となるかだけ。

コパ・アメリカ 2021　グループB 第4節　（2020/06/23）
ブラジル	2-1	コロンビア
ウェベルトン	GK	ダビ・オスピーナ
ダニーロ マルキーニョス チアゴ・シウバ アレックス・サンドロ （ヘナン・ロジ）	DF	ダニエル・ムニョス ジェリ・ミーナ ダビンソン・サンチェス ウィリアン・テシージョ
カゼミーロ フレッジ （ルーカス・パケター） エベルトン・ヒベイロ （ホベルト・フィルミーノ） ヒシャリソン （ガブリエウ・バルボーザ）	MF	ウィルマール・バリオス マテウス・ウリーベ ファン・ギジェルモ・クアドラード ルイス・ディアス （オスカル・ムリージョ）
ガブリエウ・ジェズス （エベルトン） ネイマール	FW	ラファエル・サントス・ボレー （グスターボ・クエージャル） ドゥバン・サパタ （ミゲル・アンヘル・ボルハ）
ホベルト・フィルミーノ　77 カゼミーロ　90+10	ゴール	09　ルイス・ディアス
アレックス・サンドロ エベルトン・ヒベイロ ネイマール	イエロー カード	ファン・ギジェルモ・クアドラード グスターボ・クエージャル ウィルマール・バリオス グスターボ・クエージャル
	レッド カード
チッチ	監督	レイナルド・ルエーダ
主審：　ネストル・ファビアン・ピターナ　（アルゼンチン） 会場：　エスタジオ・ド・エンジェニョン　（リオ・デ・ジャネイロ）