Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

ブラジル代表のチッチ監督は、ペルーと戦う準決勝を決して楽観視していない。

準決勝を翌日に控えた4日に記者会見を開いたチッチ監督は、グループステージで 4-0 と快勝したことを「過去のこと」として、当時とは別の90分になるとの考えを示した。

「明日の準決勝が、グループステージのときと同じとは思わない。対戦相手が同じでも、日が違い状況も違えば、それは別の試合になる。我々はもちろん決勝に進みたいが、それは相手も同じだ。決勝進出を懸けた試合は楽なはずがないし、相手と同じ目標を我々が達成するために、相手よりも優れたサッカーをする必要がある」

油断は禁物と語るチッチ監督とともに記者会見に同席したアシスタントコーチのクレーベル・シャビエル氏もまた、ペルー戦は簡単でないとの考えを示す。

「ペルーは日に日に進化していて、我々のことも研究してきているだろうから、きっと難しい試合になるだろう。ペルーはアンドレ・カリージョが出場停止とはいえ、ジャンルカ・ラパドゥーラには決定力があるし、ブラジルが勝つには早めに先制したいところだ」

もう一人、同席したブラジル代表MFフレッジも、油断大敵を強調。

「決勝については考えていない。明日の試合で決勝のことを考えているようだと、ペルーに足をすくわれるかもしれないから」

「ペルーは非常にやる気があるチーム。ゆえに我々も万全の準備で臨まなければ」

優勝候補と目されるブラジルだが、記者会見での発言内容からは慢心はみてとれない。