Campeonato Brasileiro Serie A 2021ブラジル全国選手権 1部 2021

10月23〜25日に各地で行われたカンピオナート・ブラジレイロの第28節。ミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンチで行われた「アトレチコ・ミネイロ×クイアバー」は、アトレチコがリードを守りきった。

先日、試合中に手を踏まれて負傷したブラジル代表FWフゥキは休まずスタメン出場し、スペイン代表FWジエゴ・コスタもベンチ入りしたこの日。アトレチコ・ミネイロはキックオフ直後にミスから先制点を献上してしまう。2分、相手のプレッシャーを受けたナタン・シウバが左サイドの深い位置からキーパーに送ったバックパスがキーパーの足元に合わず後逸。キーパーは慌てて追いかけたがボールには間に合わず、ボールはゴールを割り、オウンゴールによってクイアバーが先制した。

だが、味方のミスを帳消しにしたのはフゥキだった。直後の4分、スルーパスに反応したケーノがペナルティエリアの左側を上がってキーパーを引きつけると、ゴールエリア付近からグラウンダーのクロスを供給。フゥキが左足で無人のゴールに押し込み、1-1 とした。同点となって以降は、しばらくの時間一進一退の攻防が続いた。

アトレチコ・ミネイロは、前半のうちに追加点を奪う。アディショナルタイムの47分、ペナルティエリアの左端でボールをキープしたブラジル代表DFギリェルミ・アラーナが相手のマークを振り切ってクロスを上げると、ゴールエリアまで上がっていたジャイルが打点の高いヘディングシュートをゴールに沈めて 2-1 とした。

後半、アトレチコ・ミネイロは開始18秒にゴールネットを揺らす。自陣からのロングフィードが最終ラインの裏まで流れると、左太ももでトラップしたフゥキがペナルティエリアまで持ち込んだボールを左足でフィニッシュに持ち込み、キーパーが後逸したボールがゴールに吸い込まれた。だがVARチェックの結果、フゥキが左太ももでトラップした直後にボールが胸と左腕に当たっていたことが判明。胸は問題ないが、左腕は明確なハンドであったため、フゥキの2点目は取り消された。

後半はアトレチコ・ミネイロが相手を圧倒して、追加点こそ奪えなかったものの、点差以上の戦いで相手に付け入る隙を与えなかった。

勝ったアトレチコ・ミネイロは首位独走態勢を堅持した一方、敗れたクイアバーは暫定10位に後退した。

カンピオナート・ブラジレイロ 2021　第28節　（2021/10/24）
アトレチコ・ミネイロ	2-1	クイアバー
エベルソン	GK	ワウテル
グーガ ナタン・シウバ ジュニオール・アロンソ ギリェルミ・アラーナ	DF	ジョアン・ルーカス パウロン アラン・エンペレウル ウエンデウ
アラン ジャイル （ヘーベル） イグナシオ・フェルナンデス （チェ・チェ） マティアス・サラーチョ （ジェフェルソン・サバリーノ） ケーノ （エドゥアルド・バルガス）	MF	アウレミール （ウィリアン・コヘイア） ハファエウ・ガバ （イウリ・リーマ） カミーロ （ジョナタン・カフー） クレイソン
フゥキ （ジエゴ・コスタ）	FW	マックス （フェリッピ・マルケス） ジェニソン （エウトン）
フゥキ　04 ジャイル　45+2	ゴール	02　ナタン・シウバ　（オウンゴール）
クッカ	監督	ジョルジーニョ
主審：　サビオ・ペレイラ・サンパイオ 会場：　エスタジオ・ド・ミネイロン　（ベロ・オリゾンチ）