
- Campeonato Brasileiro Serie A 2021ブラジル全国選手権 1部 2021

逆転負けに憤慨した観客が一部暴徒化 VARの機材を破壊するなどでグレミオには制裁不可避か
「グレミオ×パウメイラス」の試合終了直後にグレミスタ(グレミオのサポーター)が暴徒化

▲ 暴徒と化した一部のグレミスタは、VARの機材を破壊するなどの暴力行為に及んだ(写真提供:TV Globo)
試合は、降格圏(17位以下)の19位に低迷するグレミオが先制したものの、優勝を目指しているパウメイラスに3点を献上しての逆転負けとなり、グレミオは勝ち点を得られなかった。
暴動は、タイムアップの後、マン・オブ・ザ・マッチに選出されたハファエウ・ベイガのインタビューの最中に発生した。グレミオのゴール裏に陣取っていた複数のグレミスタ(グレミオのサポーター)が、ピッチに通ずるドアを開けて次々とピッチに侵入。グレミオの選手が引き上げたロッカールームへ突入しようとした暴徒は、選手のインタビューに使われていたバックボードを持ち上げて投げつけると、プラスチックの椅子などを蹴ったり投げ飛ばすなどの破壊行為を開始。さらにはVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の機材まで破壊するなどの暴力行為に及んだ。

▲ ピッチになだれ込み、プラスチックの椅子を投げつけるなどの暴動を起こした複数のグレミスタ(写真提供:TV Globo)
すぐに武装警官隊が鎮圧にあたり、暴れていたグレミスタは一目散にスタンドへ引き返す。一方、スタンドの別の場所では双方のサポーターを遮るフェンス越しに、グレミスタとパウメイレンセ(パウメイラスのサポーター)が殴り合いを始める一幕もあった。現地報道では、報道スタッフへの攻撃も確認されたとしている。
本事案はSTJD(ブラジル司法スポーツ裁判所)によって審議入りするとみられ、STJDの検察官によれば、一部の暴徒による愚行が原因でグレミオが罰せられる可能性もあるとのこと。
グレミオは残留のボーダーラインである16位との勝ち点差が7もある上に、次戦はワールドカップ南米予選の影響で順延していた第19節アトレチコ・ミネイロ戦と厳しい戦いが続く。
2021.10.31
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