Campeonato Brasileiro Serie A 2022ブラジル全国選手権 1部 2022

7月9〜10日に行われたカンピオナート・ブラジレイロの第16節。セアラー州の州都フォルタレーザで行われた「フォルタレーザ×パウメイラス」は、終了間際に発生した停電の影響で強制的にタイムアップとなった。

最下位に低迷するフォルタレーザは3分にジョゼ・ウェリソンが右足でミドルシュートを決めたが、VARのオンフィールドレビューで確認したところ、その直前にマテウス・バルガスにハンドがあったことが判明したことでノーゴールにされてしまう。その後もフォルタレーザの時間は続き、37分にはカウンターでペナルティエリアに達したモイゼスが枠内シュートを放つなど、見せ場を作った。

パウメイラスは後半、53分にゼ・ハファエウがコーナーキックに頭で合わせたが、キーパーに両手で弾き返される。対するフォルタレーザは54分に浮き球のパスで“ピカチュウ”ことイアゴ・ピカシュウが最終ラインの裏へ抜け出したが、右足で打ったシュートはキーパーが身を挺して弾き返した。

0-0 のまま試合は終盤に突入。89分にフォルタレーザがスローインをしたところで、突然スタジアムが真っ暗になった。スタンドでは観客が各々に所有のスマートフォンのライトを点灯させたことで、その場はコンサートさながらの雰囲気になった。そして規定により、電力の復旧と試合の再開に向けて30分様子見をする必要があったため、暗がりのままで主審は30分間中断することとした。

中断の最中に、スタジアムに電力を供給するサーキットブレーカーが破裂したことが発覚。フォルタレーザのマルセーロ・パス会長は「この停電については、州の維持管理責任だ。我々でどうにかできる問題ではない。ワールドカップの試合でも使われた6万人以上を収容するスタジアムで、このような事態はありえない」と不満を吐露したが、結局30分以上経っても停電が解消されなかったため、主審はタイムアップを告げた。

規定により、この試合はスコアレスドローとなり、残り数分間を後日行うなどの代替措置は執られないという。

フォルタレーザは最下位のままで、パウメイラスは首位のまま。

カンピオナート・ブラジレイロ 2022　第16節　（2022/07/10）
フォルタレーザ	0-0	パウメイラス
フェルナンド・ミゲウ	GK	ウェベルトン
アブラアォン マルセーロ・ベネベヌート チチ	DF	マルコス・ホッシャ ルアン ムリーロ ホアキン・ピケレス
フェリッピ ジョゼ・ウェリソン イアゴ・ピカシュウ マテウス・バルガス （エルクリス） ルーカス・クリスピン	MF	ダニーロ ゼ・ハファエウ （エドゥアール・アトゥエスタ ） グスターボ・スカルパ
ホマリーニョ モイゼス （バレンティン・デピエトリ）	FW	ドゥドゥ （ハファエウ・ベイガ） ホニ （ガブリエウ・シウバ） ウェズレイ （ブレーノ・ロペス）
	ゴール
	イエロー カード	ホニ
ファン・パブロ・ボイボーダ	監督	アベル・フェレイラ
主審：　ウィウトン・ペレイラ・サンパイオ 会場：　アレーナ・カステロン　（フォルタレーザ）