- Copa do Brasil 2022コパ・ド・ブラジウ 2022
敗退への腹いせか逆撫でへの怒りか コリンチャンスの守護神が試合終了後に跳び蹴りされる暴行事件発生
ラウンド16「サントス vs コリンチャンス」の試合終了直後に元ブラジル代表GKカッシオがサンチスタから跳び蹴りを食らう
▲ 試合を終えてロッカールームへと向かう元ブラジル代表GKカッシオの背後から、ピッチに乱入した男が駆け足で接近する瞬間(写真提供:TV Globo)
タイムアップの笛が鳴り、この試合はサントスが勝ったものの、2試合合計スコア 4-1 で準々決勝進出を果たしたのはコリンチャンス。タオルを手にロッカールームへと歩き出した元ブラジル代表GKカッシオが背を向けた方向から、何者かが警備員の制止を振り切ってピッチに乱入すると、猛然とカッシオに接近。追いかける警備員は追いつけず、異変に気づいたカッシオが振り返った次の瞬間、男がカッシオの右太ももに跳び蹴りを食らわせた。
軽く飛び上がって大怪我を回避したカッシオは、右手で男の肩をつかんで押し倒すと、男はスタッフら数人によってその場で取り押さえられた。幸い、カッシオにケガはなかった。
▲ 警備員の制止を振り切ってピッチに乱入した男(白いシャツ)が元ブラジル代表GKカッシオに跳び蹴りを食らわせたが、直後に男はその場で取り押さえられた(写真提供:Globoesporte)
後半が終わる前から、準々決勝進出が絶望的な状況を悟ったサンチスタの一部が暴徒化し、カッシオが守るゴール付近に爆竹を投げたことで試合は一時中断する事態に。それに対しカッシオは、暴徒の感情を逆撫でするかのようにわざと拍手して彼らの行動を称賛した。
そんなカッシオの対応が怒りの火に油を注いだのか、白いシャツを着た男がスタンドからピッチに乱入すると、警備員の制止を振り切ってカッシオめがけて突進。ペナルティエリアを離れて歩いていたカッシオに跳び蹴りを見舞う事態に至ったのであった。
乱入者は他にもいたため、コリンチャンスの選手たちは走ってロッカールームへ避難せざるをえない状況に。一連の出来事を受けて、コリンチャンスはサンチスタを非難する声明を出した。
「コリンチャンスは、サントス戦の終了直後にビラ・ベウミーロで発生した暴力を決して容認しない。爆竹、ピッチへの乱入、そして暴行と非常に危険な目に遭ったことは事実だ。このような事件が二度と起こらないよう、適切な措置と処罰を求める」
◆ カッシオ
- 本名:
- カッシオ・ホベルト・ハモス
- 生年月日:
- 1987年6月6日生まれ()
- 出身:
- ブラジル(リオ・グランジ・ド・スウ州ベラノーポリス)
- 身長:
- 196cm
- ポジション:
- ゴールキーパー
2004年にグレミオの下部組織に入団し、翌2005年にトップチームに昇格したが、出場機会は限られていた。2008年にPSVアイントホーフェン(オランダ)に移籍したが、出場機会は少なく、2009年に貸し出されたスパルタ・ロッテルダム(オランダ)では14試合の出場に留まった。2012年にコリンチャンスに加入すると、正守護神としてチームに定着した。元ブラジル代表。
2022.07.14
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