- Seleção Brasileira元ブラジル代表
セアラーとフルミネンセでは100ゴール以上 トリニータとガンバでも活躍したマグノ・アウベスが引退
46歳の元ブラジル代表FWマグノ・アウベスが現役引退を表明
▲ 2006〜2007年に所属したガンバ大阪ではナビスコカップとゼロックススーパーカップ優勝にも貢献した元ブラジル代表FWマグノ・アウベス(右)(写真提供:Camisa Doze)
1998年から5年間在籍したフルミネンセで114ゴールを叩き出したマグノ・アウベスは、2001年のFIFAコンフェデレーションズカップでブラジル代表メンバーとして来日。ホベルチやファービオ・ホシェンバック、(のちに浦和レッズにも加入する)ワシントンらとともにカシマサッカースタジアムのピッチにも立った。2004年に大分トリニータに加入してゴールを量産すると、2006年にはガンバ大阪に活躍の場を移してゴールを量産したことで、Jリーグファンの間でも広く知られたストライカーだ。
2007年にはシーズン途中に練習を無断で欠席してアル=イテハド(サウジアラビア)と契約したことで、ガンバから制裁金を課された上に解雇されるなど日本での選手生活では最後に汚点を残したマグノ・アウベスは、その後は中東とブラジルのクラブチームを渡り歩く。ひときわ目立った活躍をみせたのは、2012年から3年間所属したブラジル北東部の名門セアラーで、156試合に出場して84ゴールを叩き出した。
▲ セアラーでは合計100ゴール以上を叩き出した元ブラジル代表FWマグノ・アウベス(写真提供:Globoesporte)
マグノ・アウベスは自身の引退について、次のようなコメントを出している。
「すべてにサイクルがあり、私は選手生活を終えるときが来た。これまでのキャリアや、勝利、ゴール数など結果を残せたことにおいて、これまでに所属したすべてのクラブ、とくにセアラーとフルミネンセに感謝する。サポーター、監督、会長らすべての方々にも感謝」
同選手は、自身の引退試合をアレーナ・カステロン(セアラーのホームスタジアム)で開催したいと考えているが、カステロンの事情を踏まえて年内の開催は難しく、翌2023年に開催することになりそうだと述べている。
「今年できればと思っていたが、試合数が多いカステロンは芝が傷んでいるし、ワールドカップ期間中には芝を張り替える予定だと聞いているから、年内に引退試合はできないと思う。たぶん来年になると思うし、具体的な日程は未定だけど、必ず引退試合をしたい。セアラーのサポーターに感謝を伝えたいし、カステロンのスタンドを満員にしたいんだ」
▲ 2015〜2016年に所属したフルミネンセでマグノ・アウベス(左)はフレッジ(右)とも2トップを組んだ(写真提供:Globoesporte)
引退の報を受けて、同選手がかつて所属・活躍したセアラーやフルミネンセ、アトレチコ・ミネイロなど複数のクラブも惜別のコメントを出した。
マグノ・アウベスは今後、コーチなどで現場に残る考えはなく、解説者になる意向を示している。
◆ マグノ・アウベス
- 本名:
- マグノ・アウベス・ジ・アラウージョ
- 生年月日:
- 1976年1月13日生まれ()
- 出身:
- ブラジル(バイーア州アポラー)
- 身長:
- 176cm
- ポジション:
- フォワード (現役時代)
デビュー当初は短期間に複数のチームを渡り歩いていたが、1998年から2002年まで所属したフルミネンセで114ゴールを挙げる大活躍をみせて、2001年に日本で行われたFIFAコンフェデレーションズカップにもブラジル代表FWとして出場した。2004年からの2年間は大分トリニータで、2006年からの2シーズンはガンバ大阪でゴールを量産したことでも知られる元Jリーガー。2012年にウム・サラル(カタール)から帰国して以降はブラジル国内のクラブチームを渡り歩いた。2021年のセアラー州選手権終了後にカウカイアを退団して以降は、どこにも所属していなかった。アレーナ・カステロンでの通算ゴール数トップや、セアラーでの歴代スコアラー6番目、2014年のブラジレイロン・セリエB(2部)得点王など、数々の記録を打ち立てた。
2022.07.28
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