Copa do Brasil 2023コパ・ド・ブラジウ 2023

9月24日に行われたコパ・ド・ブラジウの決勝 2nd.Leg 。サンパウロ州の州都サンパウロで行われた「サンパウロ×フラメンゴ」は、同点でタイムアップを迎えた。

1st.Leg をサンパウロが 1-0 で制して迎えた2戦目。初戦を落としていて優勝するためには勝利が最低条件のフラメンゴは、キックオフの30秒後にいきなり決定機を演出したが、ブラジル代表FWペドロのシュートはキーパーが身を挺してブロック。19分にはブラジル代表DFアイルトン・ルーカスのスルーパスでブラジル代表MFジェルソンがペナルティエリアに入ったが、右足でのシュートは相手に阻まれた。

対するサンパウロは20分にカイオ・パウリスタがオーバーラップからリフティングでカットインしてペナルティエリアで背後から押し倒されたが、主審の笛は鳴らず。35分にはウェウリントン・ハトがペナルティエリアの外から左足でゴール隅を狙ったが、ボールはわずかに浮いてクロスバーの上を通過。37分には元ブラジル代表FWルーカス・モウラがバイシクルシュートに及んだが枠を捉えられず、スタンドからはため息が漏れた。

フラメンゴは41分にペドロが右足でミドルシュートを放つも、ボールはクロスバーをかすめて枠を逸れた。それでも43分にジェルソンからボールを預かったペドロがドリブルで相手陣内を前進して前方にパスを出すと、ペナルティエリアに入ったチリ代表MFエリック・プルガルが右足でシュート。キーパーの右手を弾いてファーサイドのポストに直撃したセカンドボールが、詰めていたブルーノ・エンリーキの左膝に当たってゴールに押し込まれ、フラメンゴが先制した。

しかしサンパウロは前半のうちにビハインドを帳消しにした。前半のアディショナルタイムに右サイドでセットプレイを得ると、ウェウリントン・ハトのフリーキックはキーパーにパンチングされるもセカンドボールをホドリーゴ・ネストルがペナルティエリアの手前から左足のハーフボレーでゴールネットに突き刺した。これで2試合合計スコアは 2-1 と再びサンパウロがリードした。

後半、フラメンゴは68分にウルグアイ代表MFジョルジアン・デ・アラスカエータのフリーキックから決定機を演出したが、レオ・ペレイラのボレーシュートは枠を捉えられず。78分にはルイス・アラウージョがペナルティエリアの外からシュート性のクロスを上げたが、途中出場の“ガビゴウ”ことブラジル代表FWガブリエウ・バルボーザには会わなかった。

サンパウロは87分にカウンターで相手陣内を上がったルーカス・モウラが相手を引きつけて中央へパスを出したが、ルシアーノが左足で打ったシュートは枠を逸れた。その際、シュートを打つ直前にルイス・アラウージョによるチャージがあったとして、ルシアーノはPKを主張したが主審も副審もこれを受け付けなかった。

フラメンゴは95分にアイルトン・ルーカスがカットインして右足を振り抜いたが、枠を捉えたボールはキーパーにキャッチされて万事休す。98分には主審にクレームをつけたガブリエル・ネベスにレッドカードが出されたが、その直後に主審はタイムアップの笛を吹いて熱戦の幕を下ろした。

サンパウロは念願のコパ・ド・ブラジウ初優勝を果たした。これまでにカンピオナート・パウリスタ優勝22回、ブラジレイロン優勝6回、スダメリカーナ優勝1回、リベルタドーレス優勝3回、クラブワールドカップ（前身のトヨタカップ含む）優勝3回と様々なタイトルを積み上げてきた名門だが、コパ・ド・ブラジウのタイトルはまだ手にしていなかった。

優勝したサンパウロは、2024年のリベルタドーレス出場権を獲得。

コパ・ド・ブラジウ 2023　決勝 2nd.Leg　（2023/09/24）
サンパウロ	1-1	フラメンゴ
ハファエウ	GK	アグスティン・ロッシ
ハフィーニャ ロベール・アルボレーダ （ジエゴ・コスタ） ルーカス・ベラウド カイオ・パウリスタ （ウェリントン）	DF	ウェズレイ ファブリッシオ・ブルーノ レオ・ペレイラ アイルトン・ルーカス
パブロ・マイア アリソン （ガブリエル・ネベス） ウェウリントン・ハト （ルシアーノ） ホドリーゴ・ネストル （ミチェル・アラウーホ）	MF	エリック・プルガル  チアゴ・マイア （ルイス・アラウージョ） ジェルソン （ビクトル・ウーゴ） ジョルジアン・デ・アラスカエータ  （エベルトン・ヒベイロ）
ルーカス・モウラ ジョナタン・カレーリ	FW	ペドロ （ガブリエウ・バルボーザ） ブルーノ・エンリーキ
ホドリーゴ・ネストル　45+4	ゴール	43　ブルーノ・エンリーキ
アリソン パブロ・マイア ハフィーニャ	イエロー カード	レオ・ペレイラ ファブリッシオ・ブルーノ
ガブリエル・ネベス	レッド カード
ドリバウ・ジュニオール	監督	ホルヘ・サンパオリ
主審：　ブラウリオ・ダ・シウバ・マシャード 会場：　エスタジオ・ド・モルンビー　（サンパウロ）