Copa América 2015コパ・アメリカ 2015

6月11日からチリで開催されている国際大会「コパ・アメリカ」。15日に首都サンティアゴで行われたグループAの第2節「チリ vs メキシコ」は、互いに点を取り合い勝ち点1を分け合う結果となった。

一進一退の攻防は前半を濃密なものにした。まずは21分、左からのクロスをファーサイドでフリーのファン・カルロス・メディーナが頭で折り返すと、最後はマティアス・ブオーソが左足に当ててゴールに押し込みメキシコが先制した。シュートの直前にボールがアルボルノスの右手に当たったが、主審はアドバンテージを取ってPKにはしなかった。

だがチリは点を取られた直後に取り返した。22分にコーナーキックを得ると、クロスに合わせたビダルのヘディングシュートがゴール右隅に吸い込まれた。すぐに追いついたことでスタジアムのボルテージは自ずと上がった。

すると今度は追いつかれたメキシコがやり返す。27分に左からのクロスをラウール・ヒメーネスがヘディングで相手ゴールを脅かすと、その直後に得たコーナーキックを再びラウール・ヒメーネスがヘディングシュート。ボールは緩い弧を描いてキーパーの右手を弾き、ゴール右上に突き刺さった。

再び追いかけることになったチリは、なめらかなパスワークで相手の最終ラインを崩そうとする。メキシコは人数をかけてラインの統率を図り、相手の猛攻に対処していた。

チリは前半のうちに追いついた。42分、右サイドに開いたアルトゥーロ・ビダルがクロスを上げると、ゴール前で待ち構えていたエドゥアルド・バルガスがヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。互いに長所を出し合った前半は 2-2 で終了した。

後半もスピーディーな攻撃を展開したチリは、54分にアレクシス・サンチェスのパスに反応したアルトゥーロ・ビダルが、ペナルティエリアでヘラルド・フローレスと接触して転倒。すると主審はチリにPKを与えるジャッジを下し、このPKをビダルが冷静に決めてチリがこの試合で初めてリードした。

チリは64分にホルヘ・バルディビアがミドルシュートを決めたが、その前に前線でくさびになったビダルのオフサイドを取られたため、バルディビアのゴールは幻に。すると判定に助けられたメキシコは、直後の66分に味方のロングパスに追いついたマティアス・ブオーソが、飛び出したキーパーの脇をすり抜けるシュートを決めて 3-3 とした。

チリは72分にゴール前までボールを運ぶと、最後はバルディビアが右足でシュートを放った。ゴール右隅を狙って丁寧に蹴ったシュートであったが、ボールはゴールポストをかすめて枠を逸れてしまった。さらに79分には右からの低めのクロスをアレクシス・サンチェスがゴールに押し込んだが、これもまたオフサイドによってノーゴールとなった。

終盤、チリのサンパオリ監督は攻撃的な選手を投入して、最後まで攻撃の手を緩めず。一方メキシコは堅守速攻に徹した。両者ともに最後まで戦い抜いた激戦は、引き分けで幕を閉じた。

コパ・アメリカ 2015　グループA 第2節　（2015/06/15）
チリ	3-3	メキシコ
クラウディオ・ブラーボ	GK	ヘスース・コローナ
ゴンサーロ・ハラ ミイコ・アルボルノス （ジャン・ボーセジュール） ガリ・メデル	DF	ヘラルド・フローレス ファン・バレンスエーラ フリオ・ドミンゲス ウーゴ・アジャラ アドリアン・アルドレーテ （カルロス・サルセード）
マルセーロ・ディアス （エウヘニオ・メナ） チャルレ・アランギス マウリシオ・イスラ ホルヘ・バルディビア	MF	ファン・カルロス・メディーナ （ハビエル・アキーノ） ヘスス・コローナ （マリオ・オスーナ） ハビエル・グエーメス
アルトゥーロ・ビダル アレクシス・サンチェス エドゥアルド・バルガス （マウリシオ・ピニージャ）	FW	マティアス・ブオーソ ラウール・ヒメーネス
アルトゥーロ・ビダル　22 エドゥアルド・バルガス　42 （PK）　アルトゥーロ・ビダル　55	ゴール	21　マティアス・ブオーソ 29　ラウール・ヒメーネス 66　マティアス・ブオーソ
アルトゥーロ・ビダル マウリシオ・ピニージャ	イエロー カード	ヘスス・コローナ
ホルヘ・サンパオリ	監督	ミゲル・エレーラ
主審：　ビクトル・カリージョ　（ペルー） 会場：　エスタディオ・ナシオナル　（サンティアゴ）