Copa América 2015コパ・アメリカ 2015

6月11日からチリで開催されている国際大会「コパ・アメリカ」。17日に首都サンティアゴで行われたグループCの第2節「ブラジル vs コロンビア」は、コロンビアがリードを守りきって勝利を収めた。

前節を落としていたコロンビアは立ち上がりから勝利を意識して試合に臨み、相手陣内でボールをつなぐ時間を増やしていった。24分にクアドラードがミドルシュートを放つと、31分にはカルロス・サンチェスもシュートを打って積極性を前面に出した。すると36分に右サイドの高い位置でセットプレイを得たコロンビアは、クアドラードのフリーキックがペナルティエリアでルーズボールになると、最後はジェイソン・ムリージョが左足でゴール右隅にシュートを決めて先制した。
一方ブラジルは前節同様ネイマール頼みの組み立てが多く、ホベルト・フィルミーノやフレッジなどは目立ったプレイを見せられず、コロンビア有利の内容で進んでいった。

ブラジルは前半のアディショナルタイムにダニエウ・アウベスのアーリークロスでビッグチャンスを作った。だがネイマールのヘディングシュートはキーパーが寸前で阻み、こぼれ球を左手に当てたネイマールにはイエローカードが提示された。これでネイマールは累積警告により次節の出場停止が決まってしまう。

エンドの替わった後半、ブラジルは開始からフィリッピ・コウチーニョを投入。すると前半は動きの悪かったホベルト・フィルミーノも後半はキレが戻り、少しずつ盛り返していった。

ブラジルが演出した最大の絶好機は58分。相手のバックパスをインターセプトしたエリーアスが無人のゴールへ流し込もうとしたが、キーパーが先に右手でボールに触れて掻き出した。しかしクリアしきれず、ボールに反応したホベルト・フィルミーノが無人のゴールめがけて右足でシュートを打った。ところが右足のインサイドキックで丁寧に蹴ったボールはクロスバーをかすめて外れてしまい、ホベルト・フィルミーノは両手で顔を覆いピッチにうずくまる。ここで同点にできなかったブラジルは、その後もチャンスを生かせずタイムアップ。勝ち点3はコロンビアにもたらされた。

試合が終わると怒りを募らせたネイマールが右足で強く蹴り上げたボールが、相手選手の背中を直撃。ネイマールの非紳士的行為が発端となり、両チームの選手らによる口論に発展した。主審は騒動のきっかけをつくったネイマールにレッドカードを突きつけると、ネイマールを両手で突き飛ばしたカルロス・バッカにもレッドカードを提示。試合後の一悶着があったせいで、後味の悪い試合になってしまった。

コパ・アメリカ 2015　グループC 第2節　（2015/06/17）
ブラジル	0-1	コロンビア
ジェフェルソン	GK	ダビ・オスピーナ
ダニエウ・アウベス チアゴ・シウバ ミランダ フェリッピ・ルイス	DF	ファン・スニガ ジェイソン・ムリージョ クリスティアン・サパータ パブロ・アルメーロ
フェルナンジーニョ エリーアス （ジエゴ・タルデッリ） フレッジ （フィリッピ・コウチーニョ） ウィリアン （ドウグラス・コスタ）	MF	エドウィン・バレンシア （アレハンデル・メヒーア） カルロス・サンチェス ファン・ギジェルモ・クアドラード ハメス・ロドリゲス
ネイマール ホベルト・フィルミーノ	FW	テオフィロ・グティエレス （カルロス・バッカ） ラダメル・ファルカオ・ガルシア （ビクトル・イバルボ）
	ゴール	36　ジェイソン・ムリージョ
フェルナンジーニョ ホベルト・フィルミーノ ネイマール	イエロー カード	パブロ・アルメーロ
ネイマール	レッド カード	カルロス・バッカ
ドゥンガ	監督	ホセ・ペケルマン
主審：　エンリケ・オッセス　（チリ） 会場：　エスタディオ・モヌメンタル・ダビ・アレジャーノ　（サンティアゴ）