Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

6月13日からブラジルで開催されている国際大会「コパ・アメリカ」。7月2日にゴイアス州の州都ゴイアニアで行われた準々決勝「ペルー vs パラグアイ」は、パラグアイが終了間際に追いついたが、PK戦を制したのはペルーだった。

立ち上がりから激しいチャージの応戦となった前半は、パラグアイが10分に先制。コーナーキックにエクトル・マルティネスが頭で合わせると、キーパーが弾くもゴールエリアにいたグスターボ・ゴメスが右足でゴールに押し込んだ。

パラグアイは16分にアンヘル・ロメーロが左足で直接フリーキックを放ったが、ボールはキーパーに弾き返される。対するペルーは20分、右サイドで一人を抜いたアンドレ・カリージョがグラウンダーのクロスを上げると、ジャンルカ・ラパドゥーラが左足で合わせてゴールへ流し込み 1-1 とした。

次のゴールはペルーが奪った。39分、ヨシマール・ヨトゥンのスルーパスで最終ラインの裏へ抜け出したジャンルカ・ラパドゥーラが、左足でゴールに流し込んで 2-1 と逆転に成功した。

一方、逆転を許したパラグアイは、前半のアディショナルタイムにラパドゥーラとボールを巡って競ったグスターボ・ゴメスが、右肘でラパドゥーラの胸部を叩くような形になる。悪質なファウルか疑わしくも、主審はグスターボ・ゴメスに2枚目のイエローカードを出して退場させた。ジャッジに納得できないグスターボ・ゴメスは主審に食ってかかり、仲間に止められながらピッチを去ることになった。

一人少ないパラグアイは、後半の早い時間帯に追いつく。53分、コーナーキックに合わせたリチャール・サンチェスのヘディングがレナート・タピアの頭頂部にも当たってゴールエリアに落ちたところを、ジュニオール・アロンソが左足でゴールネットの天井に蹴り上げるようなシュートを決めて 2-2 とした。

しかし、ペルーは追いつかれても冷静に試合を進めて、80分に勝ち越す。アンドレ・カリージョからのパスを中央で受けたヨシマール・ヨトゥンがミドルレンジで左足を振り抜くと、ロベール・ロハスの体に当たって軌道が変わり、キーパーの動いた逆に飛んでゴールに吸い込まれた。

ペルーは84分にアンドレ・カリージョが2枚目のイエローカードで退場になり、数的有利を失う。するとパラグアイは89分、左サイドからエクトル・マルティネスがペナルティエリアへボールを折り返すと、トラップで最終ラインを崩したブライアン・サムーディオがキーパーの目前でシュートを打たずパスを選択。最後はガブリエル・アバロスが右足でゴールに押し込み、瀬戸際で追いついたパラグアイがPK戦に持ち込んだ。

準々決勝と準決勝、3位決定戦では90分で同点の場合、延長戦は行われずPK戦に入る。そのPK戦、互いに2人ずつが外して迎えたサドンデスで、アルベルト・エスピノラが外したパラグアイに対し、ペルーはミゲル・トラウコが決めて決着。前回大会準優勝のペルーが、ベスト4一番乗りを果たした。

コパ・アメリカ 2021　準々決勝　（2020/07/02）
ペルー	3-3 PK 4-3	パラグアイ
ペドロ・ガレーセ	GK	アントニー・シルバ
アルド・コルソ クリスティアン・ラモス アンデルソン・サンタマリア ミゲル・トラウコ	DF	アルベルト・エスピノラ グスターボ・ゴメス ジュニオール・アロンソ エクトル・マルティネス
レナート・タピア ヨシマール・ヨトゥン セルヒオ・ペーニャ （サンティアゴ・オルメーニョ） アンドレ・カリージョ クリスティアン・クエバ	MF	マティアス・ビヤサンティ （ロベール・ピリス・ダ・モッタ） アンヘル・カルドーソ （ロベール・ロハス） アンヘル・ロメーロ サンティアゴ・アルサメンディア （フリオ・エンシーソ）
ジャンルカ・ラパドゥーラ	FW	カルロス・ゴンサーレス （ブライアン・サムーディオ） リチャール・サンチェス （ガブリエル・アバロス）
ジャンルカ・ラパドゥーラ　20 ジャンルカ・ラパドゥーラ　39 ヨシマール・ヨトゥン　80	ゴール	10　グスターボ・ゴメス 53　ジュニオール・アロンソ 89　ガブリエル・アバロス
ジャンルカ・ラパドゥーラ　○ ヨシマール・ヨトゥン　○ サンティアゴ・オルメーニョ　× レナート・タピア　○ クリスティアン・クエバ　× ミゲル・トラウコ　○	PK	○　アンヘル・ロメーロ ○　ジュニオール・アロンソ ×　エクトル・マルティネス ×　ブライアン・サムーディオ ○　ロベール・ピリス・ダ・モッタ ×　アルベルト・エスピノラ
アンデルソン・サンタマリア クリスティアン・クエバ アンドレ・カリージョ	イエロー カード	グスターボ・ゴメス マティアス・ビヤサンティ アルベルト・エスピノラ
アンドレ・カリージョ	レッド カード	グスターボ・ゴメス
リカルド・ガレカ	監督	エドゥアルド・ベリッソ
主審：　エステバン・オストヒッチ　（ウルグアイ） 会場：　エスタジオ・オリンピコ　（ゴイアニア）