Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

6月13日からブラジルで開催されている国際大会「コパ・アメリカ」。7月3日にゴイアス州の州都ゴイアニアで行われた準々決勝「アルゼンチン vs エクアドル」は、リオネル・メッシの1ゴール2アシストでアルゼンチンが快勝した。

アルゼンチンは12分に自陣からのフィードを前線でトラップしたラウターロ・マルティネスがボールを浮かせてキーパーを抜き去ったが、右足で打ったシュートはカバーに戻ったロベール・アルボレーダがヘディングでゴールを守った。22分には、メッシが前線でボールをトラップしてキーパーと1対1になったが、得意の左足で打ったシュートはファーサイドのポストを直撃して、先制のチャンスをものにできない。

対するエクアドルは33分にアンヘル・メナが右サイドのペナルティエリア付近で直接フリーキックを放ったが、壁の下をすり抜けたボールは惜しくもサイドネットを揺らすに留まった。37分には左からのクロスにエネル・バレンシアが飛び上がるもヘディングシュートはファーサイドへ流れ、そこに反応して滑り込んだアラン・フランコの右足にもボールは合わず、エクアドルは先制のチャンスを逸する。

均衡が破れたのは39分。メッシのスルーパスで前線を駆け上がったニコラス・ゴンサーレスはキーパーとの交錯で転倒したが、この交錯で生まれたルーズボールをメッシが拾って素早くグラウンダーのクロスを供給。ゴールエリア付近でトラップしたロドリーゴ・デ・ポールが右足でゴールに沈めて、アルゼンチンが先制した。

アルゼンチンはさらに44分にもメッシのフリーキックにニコラス・ゴンサーレスがヘディングで合わせて、キーパーが弾いたところにニコラス・ゴンサーレスが今度は左足ボレーでゴールに蹴り込もうとしたが、再びキーパーによって阻まれた。エクアドルは前半のアディショナルタイムにエネル・バレンシアが右からのクロスに頭で合わせるも、ヘディングシュートは枠に飛ばずファーサイドへ流れた。

後半、エクアドルは開始からゴンサーロ・プラタとミチャエル・エストラーダを投入して、攻撃的な布陣にシフト。63分にショートコーナーでゴンサーロ・プラタが右から上げたクロスがレアンドロ・パレーデスの頭頂部に当たってあわやオウンゴールになりかけたが、ボールはポストをかすめてファーサイドへ流れた。

73分にメッシのミドルシュートで決定機を演出したアルゼンチンに対し、エクアドルは79分にゴンサーロ・プラタが右サイドからドリブルでゴールエリア付近まで攻め込み左足でキーパー強襲のシュートを打った。

次のゴールはアルゼンチンが奪う。83分、自陣でボールを回していたエクアドルからアンヘル・ディ・マリアがチャージでボールを奪い、メッシがボールを拾って左にパス。ペナルティエリアでトラップしたラウターロ・マルティネスが右足でゴールに蹴り込んで、2-0 とした。

アルゼンチンは87分にカウンターで相手陣内を上がったディ・マリアが、ペナルティアークで背後からピエロ・インカピエーに肩をつかまれて倒される。主審はアルゼンチンにPKを与えてインカピエーにはイエローカードを出したが、VARのオンフィールドレビューをした結果、インカピエーに出すカードをイエローからレッドに変更して、PKではなくペナルティアークでのフリーキックとした。このフリーキックをメッシが直接ゴールネットに突き刺して、トドメを刺したアルゼンチンが準決勝に駒を進めることとなった。

アルゼンチンは準決勝でコロンビアと対戦する。

コパ・アメリカ 2021　準々決勝　（2020/07/03）
アルゼンチン	3-0	エクアドル
エミリアーノ・マルティネス	GK	エルナン・ガリンデス
ナウエル・モリーナ ヘルマン・ペッセーラ ニコラス・オタメンディ マルコス・アクーニャ	DF	アンヘロ・プレシアード （レオナルド・カンパーニャ） ロベール・アルボレーダ ピエロ・インカピエー ペルビス・エストゥピニャン
レアンドロ・パレーデス （ギド・ロドリゲス） ロドリーゴ・デ・ポール ジオバーニ・ロ・チェルソ （アンヘル・ディ・マリア）	MF	カルロス・グルエーソ （ミチャエル・エストラーダ） アラン・フランコ （モイセス・カイセード） ジェグソン・メンデス
リオネル・メッシ ラウターロ・マルティネス （セルヒオ・アグエロ） ニコラス・ゴンサーレス （ニコラス・タグリアフィコ）	FW	アンヘル・メナ エネル・バレンシア ディエゴ・パラシオス （ゴンサーロ・プラタ）
ロドリーゴ・デ・ポール　39 ラウターロ・マルティネス　83 リオネル・メッシ　90+2	ゴール
ニコラス・オタメンディ ニコラス・ゴンサーレス	イエロー カード	アンヘロ・プレシアード アラン・フランコ ペルビス・エストゥピニャン
	レッド カード	ピエロ・インカピエー
リオネル・スカローニ	監督	グスターボ・アルファーロ
主審：　ウィウトン・ペレイラ・サンパイオ　（ブラジル） 会場：　エスタジオ・オリンピコ　（ゴイアニア）