Campeonato Brasileiro Serie A 2022ブラジル全国選手権 1部 2022

さよならは言わないダレッサンドロ　「明日からはインテルナシオナウを応援するコロラドの一人になる」

17日のフォルタレーザ戦後に元アルゼンチン代表MFアンドレス・ダレッサンドロの引退セレモニーが執り行われる

▲ スタンドに残ったコロラド（インテルナシオナウのサポーター）に向けて現役最後の挨拶をする元アルゼンチン代表MFアンドレス・ダレッサンドロ（写真提供：Olé）

4月17日に行われたカンピオナート・ブラジレイロの第2節「インテルナシオナウ×フォルタレーザ」は、元アルゼンチン代表MFアンドレス・ダレッサンドロにとって現役最後の試合になった。スタメン出場した同選手は、後半に決めた同点ゴールを置き土産に、ピッチを去った。

試合後、多くのコロラド（インテルナシオナウのサポーター）がベイラ・リオ（インテルナシオナウのホームスタジアム）に残って“アイドル（ダレッサンドロ）”との最後のひとときを見守る中、同選手の母親や妻、愛息、愛娘もピッチに登場。これまでの同選手の活躍が凝縮された映像がベイラ・リオのオーロラビジョンに映し出されると、主役（ダレッサンドロ）は何度も感極まり涙をこらえていた。

インテルナシオナウでの529試合出場を記念した「529番のメモリアルユニフォーム」をプレゼントされたダレッサンドロは、マイクを手に現役引退の挨拶をした。

▲ チームメイトに加えて家族も見守る中、マイクを手に引退の挨拶をする元アルゼンチン代表MFアンドレス・ダレッサンドロ（写真提供：SporTV）

「私は私が望む場所に行き着いた結果、今ここにいる。リーベルは我が人生の一部であり、とても大切な場所ではあるが、インテルナシオナウも同じくらい大切なホームだ。明日から私は、インテルナシオナウを応援するコロラドの一人になる」

ダレッサンドロがインテルナシオナウで記録した529試合出場は、クラブ史上2番目の大記録。2008年に加入後、2016年に期限付き移籍で古巣リーベルに、2021年には完全移籍でナシオナル・モンテビデオ（ウルグアイ）に身を移したことはあったが、延べ14年間で積み重ねた97ゴール、113アシスト、12タイトルという数字は、紛れもなくクラブのアイドルと称するにふさわしい。

引退後は母国アルゼンチンには帰らずブラジルに残り、インテルナシオナウでフロント入りする見込みと報じられているダレッサンドロ。コロラドに『さよなら』は言わない、これからもベイラ・リオにいるから————

◆　アンドレス・ダレッサンドロ

本名：: アンドレス・ニコラス・ダレッサンドロ
生年月日：: 1981年4月15日生まれ（）
出身：: アルゼンチン（首都ブエノスアイレス）
身長：: 174cm
ポジション：: ミッドフィルダー（現役時代）
成績：: 529試合出場、97ゴール、113アシスト、12タイトル（インテルナシオナウ）
通算成績：: 846試合出場、146ゴール、20タイトル

1991年に10歳でリーベル・プレートの下部組織に入団してスキルを伸ばし、1999年にトップチームに昇格。2001年にリーベルでレギュラーに定着して活躍した。2003年にヴォルフスブルク（ドイツ）に渡って活躍すると、2006年にはサラゴサ（スペイン）でも中心選手として活躍。2007年に期限付きでサン・ロレンソに移籍すると、翌2008年にはインテルナシオナウ（ブラジル）に活躍の場を移した。400試合以上に出場しているインテルナシオナウでは、アイドル的な人気がある。2021年にナシオナル・モンテビデオ（ウルグアイ）に渡ったが、1年限りでの退団となった。2022年に4ヵ月契約でインテルナシオナウに戻り、4月17日のフォルタレーザ戦が現役最終戦になった。元アルゼンチン代表。引退後はインテルナシオナウでフロント入りすると報じられている。