Campeonato Carioca 2023カンピオナート・ミネイロ 2023

4月1日に行われたカンピオナート・ミネイロの決勝 1st.Leg。ミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンチで行われたクラシコ「アメリカ・ミネイロ×アトレチコ・ミネイロ」は、ブラジル代表FWフゥキによる決勝ゴールでアトレチコが競り勝った。

先制点はキックオフ直後だった。自陣からのロングフィードで右サイドを駆け上がったクリスティアン・パボンがゴールライン際で一旦動きを緩め、右足でクロスを上げるフェイントを入れて、相手を振り切りペナルティエリアの右端に到達。左足でクロスを上げる振りをしたパボンは、シュートに切り替えてファーサイドのゴールネットにボールを突き刺した。キックオフから72秒後の出来事だった。

アトレチコは33分、相手のクリアボールを中央で拾ったイオハンがドリブルで前進すると、ペナルティアークの手前にきたところで左足でゴール隅に流し込み、2-0 とした。

アメリカ・ミネイロは前半のアディショナルタイムに左サイドでセットプレイを得ると、ニコラスが直接蹴らず左足で少し転がして、マルティン・ベニーテスがややボールを前に蹴ったところで右足を振り抜いた。ゴールまで約27mの距離から放たれたロングシュートは、ほぼ回転がなく途中でキーパーの動きとは逆にカーブがかかってゴールネットに突き刺さった。

後半、アトレチコは51分に自陣からのロングパスをフゥキがくさびになって後方に落としたが、相手に渡ってしまう。すると左サイドでボールを運んだアメリカ・ミネイロは、ペナルティエリアの手前でパスを受けたアロイージオがシュートでなく最終ラインの裏へふわりとボールを浮かせた。ペナルティエリアに入って右足でトラップしたマルティン・ベニーテスは、距離を詰めたキーパーの脇をすり抜けるシュートを右足で決めて 2-2 とスコアをタイに戻した。

アトレチコ・ミネイロは52分に右サイドから攻め込むと、クロスに合わせたパトリッキのヘディングシュートがポストにあたり、跳ね返ったボールをパウリーニョがヘディングしたところ、ゴールライン上までカバーに下がっていたマルロンが故意に右腕を上げてボールをレシーブした。言わずもがなマルロンは一発退場となったが、このハンドで得たPKをフゥキがキーパーに弾き返されてしまい、アトレチコは勝ち越しのチャンスをものにできなかった。

同点で後半のアディショナルタイムに突入すると、アトレチコは93分にフゥキのスルーパスでパウリーニョが最終ラインの裏へ抜け出したが、ゴールエリアでのシュートはポストを直撃してしまう。それでも96分、中盤まで下がってパスを受けたフゥキがドリブルで一人を振り切ると、パウリーニョとのワンツーでペナルティエリアに達したフゥキは得意の左足でゴールに流し込んで勝ち越しに成功。1st.Leg はアトレチコ・ミネイロに軍配が上がった。

カンピオナート・ミネイロ 2023　決勝 1st.Leg　（2023/04/01）
アメリカ・ミネイロ	2-3	アトレチコ・ミネイロ
マテウス・カビキオーリ	GK	エベルソン
アルトゥール （ニノ・パライーバ） ヒカルド・シウバ イアゴ・マイダーナ ニコラス （マルロン）	DF	マリアーノ （ペドリーニョ） マウリシオ・レモス  ジェメルソン フーベンス （イーゴル・ゴメス）
アレ ジュニーニョ マルティン・ベニーテス （ミカエウ）	MF	オタービオ マティアス・サラーチョ  （エドゥアルド・バルガス ） イオハン （パトリッキ）
マテウジーニョ （エベラウド） フェリッピ・アゼベード アロイージオ （ダニーロ・アベラル）	FW	クリスティアン・パボン  （エデニウソン） フゥキ パウリーニョ
マルティン・ベニーテス　45+2 マルティン・ベニーテス　51	ゴール	01　クリスティアン・パボン  33　イオハン 90+6　フゥキ
マルティン・ベニーテス	イエロー カード	マティアス・サラーチョ  パトリッキ フゥキ
マルロン	レッド カード
バギネル・マンシーニ	監督	エドゥアルド・コウデ
主審：　パウロ・セーザル・ザノベッリ 会場：　エスタジオ・ド・ミネイロン　（ベロ・オリゾンチ）