Copa do Brasil 2024コパ・ド・ブラジウ 2024

ナシオナル・モンテビデオが27日にファン・マヌエル・イスキエルドの逝去を発表したのを受けて、コパ・ド・ブラジウの試合前にはサウバドールとサンパウロで試合前に黙祷が執り行われた。

ファン・マヌエル・イスキエルドは22日にサンパウロで出場したリベルタドーレスの試合（サンパウロ戦）で84分にセンターサークルで両足をふらつかせて転倒。救急車で病院に緊急搬送されたが脳に障害が起こるなどで、治療の甲斐なく絶命した。

サンパウロのエスタジオ・ド・モルンビスで行われた「サンパウロ vs アトレチコ・ミネイロ」戦では、キックオフ直前にファン・イスキエルドへ1分間の黙祷を実施。さらに同日に選手がスタジアムに到着したリムジンバスに向けては、待ち受けたサンパウリーノ（サンパウロのサポーター）から故人の所属先（ナシオナル・モンテビデオ）のチームカラーである青と白の発煙筒が炊かれるなど、多くのサンパウリーノも彼らなりに故人への哀悼を示した。

サンパウロの選手のうち、元U-23アルゼンチン代表FWジョナタン・カレーリ、ウルグアイ代表MFミチェル・アラウーホ、元ブラジル代表MFルーカス・モウラ、元ブラジル代表DFハフィーニャは故人の通夜に参列すべく、29日朝にもモンテビデオへ弔問に訪れるという。

このうちジョナタン・カレーリは試合中に倒れたイスキエルドの入院費用をクレジットカードで工面するなど、故人の家族へ最も寄り添った選手の一人。

現在はリーベル・プレートに所属している26歳の元U-20ウルグアイ代表DFアグスティン・サンターナが「私にはその笑顔、謙虚さ、性格の良さが何より印象的」と表したように、チーム内外を問わず多くの選手に愛された故人の人柄が垣間見える。