Campeonato Paulista 2025カンピオナート・パウリスタ 2025

3月27日に行われたカンピオナート・パウリスタの決勝 2nd.Leg。サンパウロ州の州都サンパウロで行われたクラシコ「コリンチャンス×パウメイラス」は、イエローカードとレッドカードが複数乱れ飛ぶ大荒れのままスコアレスドローで終了。1st.Leg の勝利が決め手となり、コリンチャンスに6年ぶりの栄冠がもたらされた。

試合前にスタジアム周辺で無数の花火が打ち上がり、4万9千人を超える観客が詰めかけた“デルビー・パウリスタ”2戦目は、ペルー代表MFアンドレ・カリージョがエミリアーノ・マルティネスに削られたのを発端とする口論に発展する一幕も。コリンチャンスは27分にオランダ代表FWメンフィス・デパイからのパスを受けたアルゼンチン代表MFロドリーゴ・ガロがペナルティエリアで左足を振り抜いたが、ボールはニアサイドのポストを直撃した。

前半はチャンスらしいチャンスは少なく、迎えた後半。パウメイラスは68分にビットル・ホッキがペナルティエリアでエクアドル代表DFフェリックス・トーレスのスライディングで転倒。ところが、このファウルで得たPKをブラジル代表MFハファエウ・ベイガが決めきれず、コリンチャンスのイレブンはファインセーブをしてみせたGKウーゴ・ソウザの元に駆け寄って祝福した。そして、このPKの直前には主審と副審にクレームをつけたアベル・フェレイラ監督が退席処分にもなった。

さらにコリンチャンスは76分、ビットル・ホッキへのスライディングで2枚目のイエローカードを受けたフェリックス・トーレスが退場になり、数的不利に陥った。

どうしても先制したいパウメイラスはアベル・フェレイラ監督不在の状況で、77分にホセ・マヌエル・ロペスを投入すると、85分にはタリスも投入して5トップに変更。しかしスコアボードは動かず、後半のアディショナルタイムにはコーナー付近で時間稼ぎをしたメンフィス・デパイに対し、フェリッピ・アンデルソンとウルグアイ代表FWファクンド・トーレスがチャージで押し倒したのを機に両軍入り乱れての乱闘に発展。VARのオンフィールドレビューをした主審は、マルセーロ・ロンバとベネズエラ代表MFホセ・アンドレス・マルティネスにもレッドカードを出すなど荒れた空気になった。

コリンチャンスは99分にカウンターから決定機を演出したが、メンフィス・デパイとのワンツーでペナルティエリアに入ったイウリ・アウベルトのシュートはキーパーに阻まれ、双方ともに最後までゴールネットを揺らせなかった。

コリンチャンスの州選手権優勝は、2019年以来となる6年ぶり31度目。同州ではパウメイラスが26回、サンパウロとサントスが22回とコリンチャンスの優勝回数が突出している。

カンピオナート・パウリスタ 2025　決勝 2nd.Leg　（2025/03/27）
コリンチャンス	0-0	パウメイラス
ウーゴ・ソウザ	GK	ウェベルトン
マテウジーニョ フェリックス・トーレス グスターボ・エンリーキ ファブリシオ・アンジレーリ	DF	マイキ （ホセ・マヌエル・ロペス ） ムリーロ ミカエウ ホアキン・ピケレス  （タリス）
ハニエーリ ホセ・アンドレス・マルティネス （シャルリス） アンドレ・カリージョ （ヒアン） ロドリーゴ・ガロ （アンドレ・ハマーリョ）	MF	アニーバル・モレーノ  （ナビス） エミリアーノ・マルティネス  （リチャール・リオス ） ハファエウ・ベイガ （フェリッピ・アンデルソン）
メンフィス・デパイ イウリ・アウベルト （アンヘル・ロメーロ）	FW	エステバン ビットル・ホッキ ファクンド・トーレス
	ゴール
フェリックス・トーレス ファブリシオ・アンジレーリ ロドリーゴ・ガロ ラモン・ディアス アンドレ・ハマーリョ イウリ・アウベルト アンヘル・ロメーロ	イエロー カード	マイキ エミリアーノ・マルティネス  アベル・フェレイラ  ファクンド・トーレス  ウェベルトン
フェリックス・トーレス ホセ・アンドレス・マルティネス	レッド カード	アベル・フェレイラ  マルセーロ・ロンバ
ラモン・ディアス	監督	アベル・フェレイラ
主審：　マテウス・デウガード・カンダンサン 会場：　ネオ・キミカ・アレーナ　（サンパウロ）