Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

2日の準々決勝で、チリは開催国ブラジルに惜敗して大会を去ることになった。この試合を裁いたアルゼンチン人主審への不満を、記者会見の席で口にしたのがチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルだ。

ビダルは 0-1 でタイムアップの笛を吹いた主審のパトリシオ・ロウスタウ氏の元へ一目散に駆け寄ると、口頭で何かを訴えた。その詳細や、主審の仕事に対して、ビダルは率直な思いを述べた。それは主審への、歯に衣着せぬ批判だった。

「結果については悲しい。我々はもっと良い成績を残す価値があるチームだと思っている。率直に言う。この試合には“ちゃんとズボンを履いているレフェリー”、“公平で、試合のピエロになろうとしないレフェリー”が必要だ」

「我々（チリ代表）のプレイを阻むレフェリーがいて、試合を止めて、彼がショーのオーナーだと考えているのであれば…　勝つのは非常に難しい」

アルゼンチン人主審への批判は、今大会で今回が初めてではなく、6月23日の「ブラジル vs コロンビア」戦で主審を務めたネストル・ファビアン・ピターナ氏に対してもピッチ内外から批判が上がっていて、またしてもアルゼンチン人主審がやり玉に挙げられた格好だ。

その一方で、ビダルは対戦相手のブラジルを称賛し、胸を張って大会を去ることも示した。

「我々はナンバーワンの優勝候補に負けた。ブラジルは素晴らしいチームだ。だから我々は頭を高く上げて、胸を張ってここを離れよう」

最後に、ビダルはこの先も続くワールドカップ南米予選への意気込みも語っている。

「今日のように戦い、明確なビジョンや戦略がもう少し煮詰まってきたら、チームはもっと良くなるだろう。カタールへ行きたいんだ。南米予選は困難の連続であることを承知しているが、（予選突破は）叶わない目標ではない」