Supercopa de Paraguay 2021スーペルコパ・パラグアイ 2021

12月12日にパラグアイの首都アスンシオンで行われたスーペルコパ・パラグアイ「セロ・ポルテーニョ×オリンピア」で、珍事があった。キックオフの前に選手が退場処分を受けたのだ。

試合前、セロ・ポルテーニョのブラジル人GKジェアン・フェルナンジスが守るゴール裏にはオリンピアのサポーターが陣取っていて、彼らはリズムを刻みチャントを合唱していた。そのスタンドに向けて同選手が何らかのジェスチャーをしていたことが主審に伝えられると、主審のエベル・アキーノ氏はVARのオンフィールドレビューでゴールの様子を確認。すると、映像にはジェアンがスタンドに向けて両手で斬首でも表すかのような動きをしたほか、こめかみのあたりで左手の人差し指をくるくる回す様子が捉えられていた。

ジェアンのこのジェスチャーが、オリンピアのサポーターへの侮辱もしくは非紳士的行為に該当すると、主審は判断。ジェアンに近寄ってレッドカードを提示するに至った。

ジェアンは不服そうに両手を広げて主審に問いただしたが、判定は変わらず。この結果、セロ・ポルテーニョを指揮する“チキアルセ”こと元ガンバ大阪で元パラグアイ代表DFのフランシスコ・アルセ監督は、キックオフ前に選手交代をする羽目になった。なかなかお目にかかれない珍事であった。