
- Copa do Brasil 2021コパ・ド・ブラジウ 2021

1st.Leg を 4-0 で勝っているアトレチコ・ミネイロが敵地でも勝って三冠達成 得点王はフゥキ
コパ・ド・ブラジウ 2021 決勝 2nd.Leg アトレチコ・パラナエンセ 1-2 アトレチコ・ミネイロ

▲ この試合でゴールを決めたブラジル代表FWフゥキ(7番)はケーノ(右)の肩を抱いて喜ぶ(写真提供:Placar)
1st.Leg はアトレチコ・ミネイロが 4-0 で勝っていてほぼ態勢が決している感も否めない試合は、立ち上がりから中盤での競り合いで倒れる選手が目立ち、両軍の選手が詰め寄って口論になる場面もみられた。アトレチコ・パラナエンセは19分、レオ・シッタジーニが右サイドから上げたクロスを、ペドロ・ホッシャがトラップして右足でゴールに押し込んだが、トラップが左手によるものだったことがVARチェックで確認されたためノーゴールとなった。
すると判定にも救われたアトレチコ・ミネイロは、24分に先制。カウンターで中央を上がったチリ代表FWエドゥアルド・バルガスがペナルティエリアの右側へスルーパスを出すと、アルゼンチン代表MFマティアス・サラーチョが右足で折り返して最後はケーノが右足で合わせてゴールに流し込んだ。
アトレチコ・ミネイロは29分にブラジル代表FWフゥキがゴールエリア付近でループシュートを打ったが、ボールは枠を外れてファーサイドへ流れた。対するアトレチコ・パラナエンセは、プレイ中に左の足首を負傷して試合続行不可能になったヘナット・カイゼルが交代することに。悔しさのあまり涙をこらえられないヘナット・カイゼルにはスタンドから拍手が贈られたほか、対戦相手からもフゥキが駆け寄ってヘナット・カイゼルを慰めた。
後半、アトレチコ・パラナエンセは55分にビニシウス・ミンゴッチがペナルティエリアで左足を振り抜きゴールネットを揺らしたが、オフサイドでゴールを取り消されてしまう。対照的にアトレチコ・ミネイロは75分、ベネズエラ代表FWジェフェルソン・サバリーノのスルーパスで最終ラインの裏へ抜け出したフゥキが、左足でループシュートを決めてリードを広げた。
アトレチコ・パラナエンセは86分に、途中出場のジャデルソンが左からのアーリークロスをジャデルソンがヘディングでゴールに押し込むも、残り少ない時間であと5点を取るのは不可能だった。
この結果、アトレチコ・ミネイロはカンピオナート・ミネイロ(ミナス・ジェライス州選手権)、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権、愛称:ブラジレイロン)を含めて今季三冠を達成。試合後、カンピオナート・ブラジレイロに続きコパ・ド・ブラジウでも得点王に輝いたフゥキは、「国内最大のカップ戦で得点王になるのは簡単なことじゃない。だからこそこのチームにとても満足している。50年も待った二度目のリーグ優勝に続き、こちらでもタイトルを獲得できた。三冠をサポーターの皆さんと祝いたい。ひざまずいて神に感謝を伝える。神は私にとって素晴らしい存在だから。私は今、仲間とこの瞬間を楽しんでいる」とコメントしている。
アトレチコ・ミネイロのコパ・ド・ブラジウ優勝は、2014年以来7年ぶり2度目。
コパ・ド・ブラジウ 2021 決勝 2nd.Leg (2021/12/15) | ||
---|---|---|
アトレチコ・パラナエンセ | 1-2 | アトレチコ・ミネイロ |
サントス | GK | エベルソン |
マルシーニョ (ケウビン) ペドロ・エンリーキ ゼ・イバウド アビネル・ビニシウス |
DF |
マリアーノ イーゴル・ハベーロ ジュニオール・アロンソ ギリェルミ・アラーナ |
エリッキ レオ・シッタジーニ (フェルナンド・カネシン) クリスチャン (ジャデルソン) ダビ・テランス ペドロ・ホッシャ (ジャデルソン) |
MF |
アラン ジャイル (チェ・チェ) マティアス・サラーチョ (ジェフェルソン・サバリーノ) |
ヘナット・カイゼル (ビニシウス・ミンゴッチ) |
FW |
エドゥアルド・バルガス (イグナシオ・フェルナンデス) フゥキ (エドゥアルド・サッシャ) ケーノ (カレービ) |
ジャデルソン 86 | ゴール |
24 ケーノ 75 フゥキ |
ヘナット・カイゼル アビネル・ビニシウス レオ・シッタジーニ |
イエロー カード |
エドゥアルド・バルガス ジャイル |
アウベルト・バレンチン | 監督 | クッカ |
主審: アンデルソン・ダロンコ 会場: アレーナ・ダ・バイシャーダ (クリチーバ) |
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2021.12.15
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