
- Campeonato Uruguayo 2023ウルグアイ1部リーグ 2023

9月7日からリーグの公式戦が中断しているウルグアイ 最低年俸のアップを求めてのストライキが理由
2部リーグの選手の最低賃金上昇要求が拡大してウルグアイのトップリーグまでストライキで中断する事態に

▲ ストライキの解除に向けたAUF側との交渉について、現状を説明するMUFP(ウルグアイプロサッカー選手相互協会)のディエゴ・スコッティ会長(写真提供:FocoUy)
事の発端は、同国2部リーグのクラブに所属する選手の最低賃金を引き上げる要求が出ていたが、プロフットボールリーグ評議会はこの要求を飲まないことで全会一致。これに対してナシオナルやペニャロールなど1部リーグの複数のクラブが異を唱えて、国内リーグのストライキに発展した。
選手側の要求は「2部の選手の最低年俸が、1部の選手の最低年俸の62.5%に相当するように規定する」ことで、複数のクラブの会長が13日にAUFの執行委員会と会合を開いたが、交渉は合意に至らず。トルネオ・クラウスーラ(後期)の第4節は2週連続で延期になった。
選手側の立場にあるMUFPのディエゴ・スコッティ会長は、「ストライキを解除するには、我々が要求しているいくつかの項目が合意に至る必要がある」と表明。このたびの交渉は、2年近く前から続いてきたことだという。
同会長は「状況は依然として厳しいが、一部のクラブからは態度を緩和する動きもあり、事態は少しずつ改善に向かっている」とも説明。「来週末(9月23〜24日)にリーグが再開される可能性はあると思うが、そう簡単ではないだろう」とも述べた。
さらに同会長は、具体的な言及を避けつつも、今回の交渉とは無関係な他の問題が交渉に持ち込まれたことによって、ストライキが長期化していると吐露。
「我々の要求とは何の関係もない問題が交渉のテーブルに持ち込まれている。それらをも解決させるために現在の交渉が長引いていると思うと悲しくなるし、無力感さえ覚える。ウルグアイサッカー界が被るダメージは小さくなく、痛みを伴っている」
「我々は選手を守り、サッカーのために最善を尽くしたい。現在は多角的に提案して、合意に向けて交渉を進めているところだ。理想は国内リーグの主催をAUFから独立させて資金繰りを向上させることで、クラブの収入が増加し、選手の労働条件と給与も向上する好循環を作り出したい」
今回のストライキは、いつまで続くのか。
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2023.09.16
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