
- Liga de fútbol Profesional de Boliviano 2020ボリビア1部リーグ 2020

ボリビアサッカー界を悩ます医療費問題 COVID-19の検査費用の自己負担がネックに
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に翻弄されているボリビアサッカー界の実情

▲ ボリビアのサッカー界は復帰に向けて困難な課題をいくつも抱えている
南米各国で続々と国内リーグの再開が決断される状況で、ボリビアがいまだに再開に向けて動き出せていない背景に、パンデミックによる政治危機がある。由々しき状況でもボリビアサッカー界は懸命に復帰を目指していたが、7月に入って元横浜マリノスの元ボリビア代表MFフリオ・バルディビエーソ氏の感染が判明すると、19日にはFBF(ボリビアサッカー連盟)のセサル・サリナス会長がCOVID-19による感染死まで出てしまった。
ボリビアでクラブチームの活動再開に至っていない要因に、COVID-19の感染状況が深く関係している。憂うべきは、複数のクラブにおいて所属選手の感染が確認されている点だ。デポルティーボ・グアビラーやアウローラなど一部のクラブチームでは感染者の出ていないところもあるが、他のクラブチームでの感染が確認されているため、練習試合なども行えずにいる。
かれこれ4ヵ月以上も公式戦が行われていないボリビアでは、放映権収入の問題も暗い影を落としている。試合ができないことで放映権収入が入ってこないことにより、多くのクラブチームが財政難に陥っていて、その影響は所属選手の給与未払いなどにもマイナスの影響をもたらしている。この現実は、各クラブに所属する選手にとっては死活問題であり、現時点で給与の未払いを被っている選手も少なくない。
各クラブのキャプテンは異口同音に「クラブが給与の支払いを遵守して、かつ国の当局による承認規約が我々の生活と健康を保証するために機能することを要求する」と訴えている。それゆえに、クラブ側からの給与減額には応じられない姿勢をとっていて、公式戦の再開が難しくなっている実情が、そうしたもめ事を誘発している事実がやるせない。
以上から経済苦に陥っている選手やその家族らは、COVID-19のPCR検査を受けるための資金を捻出できず、感染症対策への措置が思うほど行き届いていない側面もある。ボリビアのトップリーグは、8月下旬にも再開へ…との話も出ているが実際のところはいかに?
2020.07.25
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