
- CONMEBOL Libertadores 2021コンメボル・リベルタドーレス 2021

ウルグアイのビール業界が被る経済的損失は甚大 試合当日にセンテナリオでの酒類提供が全面禁止に
27日の決勝戦でスタジアムでのビール販売ができない理由

決勝の対戦カードがブラジル勢同士であるため、当日は推定3万人以上のブラジル人がエスタディオ・センテナリオに遠征するとの想定も出ている。一説では「ブラジル人はカーニバルとサッカー、そしてビールが大好き」などとも言われるくらい、ブラジル人はビールをよく飲む傾向にあることから、ウルグアイの酒類メーカーや実業家らにとっては、モンテビデオでのファイナル開催はまさに「書き入れ時」だ。CONMEBOL(南米サッカー連盟)は、スダメリカーナとリベルタドーレスの決勝に備えてキンキンに冷えたビールを十分に確保するよう、その通達を10月に出していたほどだった。
そんなCONMEBOLの通達以前に、ウルグアイの酒造メーカーはこぞって大量のビールを準備。「書き入れ時」に向けて態勢を整えていた。にも関わらず、決勝戦当日になぜ酒類の提供が禁じられることになったのか。
それは、ウルグアイ国内の政治事情が理由。ウルグアイでは来たる27日に、退職、社会保障を組織する国家サービスを調整するBPS(年金管理銀行)の選挙が行われる予定なのだ。ウルグアイでは選挙が行われる場合、投票終了時刻から遡って24時間はアルコール飲料の販売を禁止する法律(選挙法第177条)が存在するのである。
その結果、ウルグアイでは(現地時間で)26日(金曜日)19時半から翌27日(土曜日)の19時半までお酒の販売が認められず、27日の17〜19時にかけて決勝戦が行われるセンテナリオでもアルコール飲料の販売ができなくなってしまったのだ。

▲ 27日にリベルタドーレスの決勝戦が行われる予定のエスタディオ・センテナリオ(写真提供:Lance!)
決勝戦当日、センテナリオでは誰もお酒を飲めない。選挙法による酒類提供禁止令は(現地時間で)19時半に解除されるため、19時頃にタイムアップの笛が鳴ったと仮定するならば、約30分経つと“試合後の宴”として人々はビールを楽しめることになる。
「リベルタドーレスと選挙が同じ日でなければ…」 twitter などSNSでは、決勝戦でセルベーサ(スペイン語でビール)を堪能するつもりでいたブラジル人たちの嘆きの声が散見される。
コンメボル・リベルタドーレス 2021 決勝 (2021/11/27) | ||
---|---|---|
パウメイラス (ブラジル) |
17:00 | フラメンゴ (ブラジル) |
アベル・フェレイラ | 監督 | ヘナット・ガウーショ |
主審: ネストル・ファビアン・ピターナ (アルゼンチン) 会場: エスタディオ・センテナリオ (モンテビデオ) |
※ 関連記事
2021.11.27
当サイトに掲載された文章の著作権は、すべて Goleador に帰属しています。無断での複製・転載・引用など二次利用は固く禁じています。
- 多彩な攻撃で4ゴール完勝 下馬評通りの勝利でリーベルが最終節を待たずに決勝トーナメント進出コンメボル・リベルタドーレス 2022
- 元Jリーガー・フゥキの2ゴールなどで堅実に勝ったアトレチコ・ミネイロの決勝トーナメント進出が決定コンメボル・リベルタドーレス 2022
- フォルタレーザが勝って望みをつなぐ “ピカチュウ”ことイアゴ・ピカシュウは1ゴール1アシストコンメボル・リベルタドーレス 2022
- 逆転勝利を収めたコロンが決勝トーナメント進出 オリンピアは最終節での直接対決の結果次第にコンメボル・リベルタドーレス 2022
- 逆転するも終盤に追いつかれたベレス アディショナルタイムでの勝ち越しゴールで3位に浮上コンメボル・リベルタドーレス 2022
- 外国人選手2人のゴールで勝ったアトレチコがグループ2位に浮上 4チームが勝ち点1差で最終節へコンメボル・リベルタドーレス 2022
- ラ・ボンボネーラでの一戦は引き分け コリンチャンスは退場者を出した上に監督も退席処分にコンメボル・リベルタドーレス 2022
- ガビゴウはチャンスで決められなかったが快勝したフラメンゴはグループ首位で決勝トーナメント進出コンメボル・リベルタドーレス 2022