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開催都市での武装ストライキで選手の安全が担保されない? アウェイチームの現地入り拒否で順延に
第19節「ジャグアーレス vs インデペンディエンテ・メデジン」が順延した理由はモンテリアでの政情不安
▲ エスタディオ・ハラグアイでの試合前の様子。現地入りしなかったインデペンディエンテ・メデジンの選手が不在のまま、地元のジャグアーレスの選手と審判団は整列している(写真提供:El Universo)
7日に行われなかった試合は「ジャグアーレス vs インデペンディエンテ・メデジン」。コロンビア北部のモンテリアを本拠地とするジャグアーレスのホームスタジアム「エスタディオ・ハラグアイ」では20時15分にキックオフ予定だったが、インデペンディエンテ・メデジンの選手団は現地に到着しなかったため、試合ができない事態に陥った。
インデペンディエンテ・メデジンの選手団が現地入りできなかった理由は、モンテリアとその近辺でクラン・デル・ゴルフォによる武力攻撃が発生し、治安が急激に悪化したためとしている。クラン・デル・ゴルフォは元々コロンビア自衛軍連合に代わる新たな準軍組織の1つだったが、現在は国内最大の麻薬組織に変貌。メキシコのシナロア・カルテル(メキシコ最大の犯罪組織)ともつながりがあると言われている。
クラン・デル・ゴルフォの暴徒化は「武装ストライキ」とも称される。モンテリアではこの週末も金曜日には市内のお店を閉店する措置を執ったほか、学校は授業をキャンセルして閉校にするなどの非常事態に陥っている。そして武装集団は高速道路での車両ならびに人々の移動などを制限し、道行く車への襲撃も企てて地域の安全を脅かしている。
そんなモンテリアの政情不安を受けて、インデペンディエンテ・メデジンは「試合日とスタジアムの変更」と「チャーター便の確保」をディマヨール(コロンビア1部リーグの主催)に要求。しかし、どちらもディマヨールに拒否された結果、インデペンディエンテ・メデジンは治安の悪い状況下で陸路での現地入りを強いられる羽目になった。チームの安全確保を最優先にした結果、インデペンディエンテ・メデジンはモンテリアへの移動を断念したのであった。
なお、順延したこの試合は、(現地時間で)5月11日の19時(日本時間で翌12日の9時)に行われる予定だが、インデペンディエンテ・メデジン側が危惧している治安が当日までに正常化している保証はない。
2022.05.08
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