- Selección Nacional de Perúペルー代表
給与面で交渉決裂 8年率いたペルー代表を去るガレカ氏には南米各国のクラブチームから熱視線も
リカルド・ガレカ氏がFPF(ペルーサッカー連盟)の提示した条件を断りペルー代表監督の辞任を決断
▲ 2015年から8年間指揮したペルー代表監督の座を降りることにしたリカルド・ガレカ氏(写真提供:AFP)
ガレカ氏のエージェントによれば、FPFが提示した条件には、同氏の給与を40%カットする内容があり、給与面で合意に至らなかったとしている。現地報道によれば、ガレカ氏は直近1年間で約370万ドル(日本円で約5億1千万円)の報酬を得ていたが、新たな条件では約220万ドル(日本円で約3億円)まで下げられるものだったという。
先日の報道では、ガレカ氏はあくまでペルー代表監督の契約更新を最優先にしていると明言していたほか、帰省した同氏を追いかけてFPFのアグスティン・ロサーノ会長が自らブエノスアイレスまで出向いて交渉をするなど、熱心な取り組みが見られた。しかし、今年のワールドカップ出場権を逃したガレカ氏は、ペルーでの指揮を継続しないことを選択した。
それでも、ガレカ氏がペルー代表監督として残した功績は偉大。8年間での戦績は96試合を指揮して40勝21分35敗で、何よりも2018年に36年ぶりのワールドカップ出場へと導いたことは、忘れてはならない偉業である。事実、今年はワールドカップ出場を逃したにも関わらず、ガレカ氏はペルー国民から熱い支持を受け続けている。
かくして、ペルー代表監督を辞任することとなったガレカ氏には、早くも南米各国のクラブチームから熱視線が注がれている。アルゼンチンでは以前からボカが新監督候補に挙げている報道が出ているほか、ブラジルではサントス、ボタフォゴ、バスコ・ダ・ガマ、グレミオ、アトレチコ・ミネイロ、コリチーバなどがガレカ新監督プランを掲げているとの報道もある。
ガレカ氏に、のんびりしている暇はないのかもしれない。
◆ リカルド・ガレカ
- 本名:
- リカルド・アルベルト・ガレカ・ナルディ
- 生年月日:
- 1958年2月10日生まれ()
- 出身:
- アルゼンチン(ブエノスアイレス州タピアレス)
- 身長:
- 186cm
- ポジション:
- フォワード (現役時代)
アルゼンチンの名門ボカ・ジュニオルスで1978年にデビューして、1981年にはサルミエントでも活躍したが、1981年からはボカに戻ってディエゴ・マラドーナ氏らとともに活躍した。1985年にはボカの宿敵であるリーベル・プレートに移籍したが、すぐにコロンビアの名門アメリカ・デ・カリに移籍して長く活躍。1989年に31歳でベレス・サルスフィエールへ移籍し、1994年にインデペンディエンテで現役を引退した。監督としては1995年からスタートさせて、アルゼンチンのクラブチームを渡り歩き、2005年からは国外のチームも指揮。2009年からは選手時代の古巣ベレスを指揮し、2014年には少しだけパウメイラス(ブラジル)の監督も務めた。2015年からはペルー代表の監督を務めると、コパ・アメリカでは2015年3位、2016年5位、2019年決勝進出だけでなく、2018年にはペルー代表を36年ぶりのワールドカップ出場に導くなど手腕をいかんなく発揮。ペルー国民から熱烈な支持を受けているが、2022年のワールドカップ予選では大陸間プレイオフで敗れ、ペルー代表の監督を辞任した。
2022.07.16
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