
- CONMEBOL Sudamericana 2021コンメボル・スダメリカーナ 2021

総工費は600万ドル センテナリオは南米の頂上決戦の開催と新たな南米サッカー史の1ページを刻む
リベルタドーレスとスダメリカーナの決勝が行われるエスタディオ・センテナリオのリニューアル工事がおおむね完了

▲ 改修工事がおおむね完了したエスタディオ・センテナリオ(写真提供:CONMEBOL)
センテナリオの改修にかかった費用は、推定で600万ドル(日本円で約6億8千万円)。照明設備や灌漑(かんがい)設備、ロッカールーム、スタンドとほぼスタジアムの全面が改修された。トイレの工事は進行中だが、数日中に完了の予定となっている。
センテナリオがこのたび全面改修に動いた背景には、来たる2030年のワールドカップを招致する狙いもある。2030年の開催国については、2024年に行われるFIFA総会で決められる予定になっていて、周辺国のアルゼンチンやパラグアイなどとの共催構想を掲げているウルグアイとしては、第1回FIFAワールドカップの決勝開催地でもあるセンテナリオを整備することで招致に弾みを付けたい考えだ。
老朽化が顕著だったセンテナリオだが、今回のリニューアル工事ではあらゆる面でグレードアップがなされている。改修を担った施工会社の社長は、次のように説明した。
「最も重要な点は、すべてが向上していること。芝の全面張り替えはもちろん、水捌けを良くする排水路を整備し、灌漑設備も強化した」
「さらには、証明も時代に沿った仕様に変えた。以前の古い証明は撤廃し、LEDスポットライトを配備したことで、明るさや試合の観やすさが向上しただけでなく、各種イベントにも活用できるようになった。証明の数も、以前の倍に増設している」
その他、VIP席、記者席は新品に差し替えられていて、ロッカールームは国際基準に沿った仕様に改修。そしてスタンドはウルグアイ代表のチームカラーである青と水色の塗装で統一感をもたせている。
全面リニューアルとなったセンテナリオだが、観客席に大がかりな屋根を設けるなどの様変わりはなく、その佇まいは昔のまま。CONMEBOLは、1930年からの伝統を守りながらセンテナリオを生まれ変わらせることに成功した。なお、外装の改修については後日改めて行うか否かを検討・調整するとのこと。
こけら落としは2021年11月20日、スダメリカーナ決勝「アトレチコ・パラナエンセ vs レッドブル・ブラガンチーノ」。27日には、リベルタドーレス決勝「パウメイラス vs フラメンゴ」が行われる。
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2021.11.15
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