- Torneo Grita México Clausura 2022メキシコ1部リーグ 2022 後期
多数の死傷者(?)が出た現場で早急な試合中断を訴えたウルグアイ人キーパーの言葉を主審が無視
スタジアムで凄惨な暴動が発生したリーガMX(メキシコ1部リーグ)の後期第9節「ケレタロ×アトラス」での主審の対応に問題発覚
▲ スタッフに腕を引かれて物々しい空気が漂うピッチを去る28歳のウルグアイ人GKワシントン・アゲーレ(中央)(写真提供:AP)
この試合は62分に中断されたが、スタンドで異変が生じたのは57分のあたり。ケレタロのゴールマウスを守る28歳のウルグアイ人GKワシントン・アゲーレは、すぐさま主審に駆け寄り、試合の中断を訴えた。しかし、アゲーレの訴えを主審のフェルナンド・ゲレーロ・ラミーレス氏は無視して試合を続けようとしたという。アゲーレが明かした。
「スタンドで双方のインチャ(サポーター)による暴力の応酬が始まっていたから、主審に試合をやめるように言った。だが彼(主審)は試合を続ける決断をしたんだ」
その後、ピッチへの暴徒の乱入によりアトラスの選手は全員ロッカールームへ避難。ケレタロの選手も複数がロッカールームへ駆け込んだが、アゲーレら数人の選手はベンチ前に留まって、暴徒化したインチャをなだめようと尽力した。だが、選手たちだけでは暴動を沈静化できず、多数の負傷者(一部報道では死者も)が出る惨事になってしまった。補足までに、試合は62分に止まったが、主審が中断を決定したのは時計が100分を超過してからだった。主審の判断は遅きに失したのか。もしアゲーレの進言に主審が耳を傾けていたら、結果が違っていた可能性も…
暴動が肥大化しないように努めたアゲーレの目に、スタンドの様子は異質に映っていた。一夜明けて、同選手は次のように表現している。
「昨日はスタンドに“動物”がいた。その“動物”のことは、誰一人としてリスペクトしていなかった」
同選手は暴動が起こったエスタディオ・コレヒドーラについても、苦言を呈した。
「セキュリティは万全ではなく、両チームのインチャを収容しても安全性は担保できていない。これは他のスタジアムにも言えることだ」
リーガ BBVA Bancomer MX (メキシコ1部リーグ) 2022 後期 第9節 (2022/03/05) | ||
---|---|---|
ケレタロ | 0-1 中断 |
アトラス |
ワシントン・アゲーレ | GK | カミーロ・バルガス |
オマール・メンドーサ マキシミリアーノ・ペル エンソ・マルティネス エリック・ベラ |
DF |
ホセ・アベーラ アンデルソン・サンタマリア マルティン・ネルボ ガディ・アギーレ ルイス・レイェス |
ホルヘ・エルナンデス ケビン・エスカミーラ レオナルド・セケイラ パブロ・バレーラ |
MF |
アルド・ロチャ エドガル・サルディバル ジェレミ・マルケス |
ホセ・アングーロ アンヘル・セプルベダ |
FW |
フリオ・フルチ ジュリアン・キニョーネス |
ゴール | 29 フリオ・フルチ | |
エルナン・クリスタンテ | 監督 | ディエゴ・コッカ |
主審: フェルナンド・ゲレーロ・ラミーレス 会場: エスタディオ・コレヒドーラ (ケレタロ) |
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- 【コンテンツページ】リーガMX(メキシコ1部リーグ)2022 後期
2022.03.07
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