Torneo Grita México Clausura 2022メキシコ1部リーグ 2022 後期

3月5日にケレタロで発生したスタジアムでの暴動を受けて、メキシコの女性活動家が発した主張がバッシングを受けている。

リーガMX（メキシコ1部リーグ）の後期第9節「ケレタロ×アトラス」では、後半途中にスタンドで両チームのインチャ（サポーター）が暴徒化。加害側はケレタロのインチャとみられ、地元当局の発表では死者はいないとされているが、TV Azteca のジャーナリストによれば17人の死亡があったとの情報もあり、深刻な事態になった。

この件を受けて、アナリスト兼コラムニストでもあるメキシコの活動家エステファニア・ベロスさんが持論を展開。「ケレタロで起こったことは、“男性”の暴力が制御不能であるという一例です。彼らには、平気で人を殺す卑劣さがあります」とSNSに投稿した。

エステファニア・ベロスさんは、以前から性差に関連する主張を繰り広げていて、今回の事件においても「女性が壁を作ると国は怒るが、男が趣味嗜好のために22人を殺すと『これがまさにサッカーだ』と屁理屈を並べる」と苦言を呈している。

こうした彼女の主張に対し、ネット上では炎上した。

「昨日の悲劇については、誰もがそれを否定している。性別は関係ないはずだ。むしろ、貴女（エステファニア・ベロスさん）が述べた言葉の暴力（男性蔑視）について問題はないのか？」
「貴女（エステファニア・ベロスさん）は頭がおかしい。男性への憎しみは病的だ。男をたやすく傷つける女だ」
「私は貴女（エステファニア・ベロスさん）をとても尊敬しているが、これはジェンダーの問題ではない。人間の教育に性別は関係なく、すべての男が悪いわけではない」
「偏った主張は、火に油を注ぐだけ」

そんな批判に対して、エステファニア・ベロスさんは「彼らの暴力は、男らしさを履き違えた有毒性の証左」、「ケレタロの悲劇は、男性の問題である」と反論。対立が解消される予感はない。

ケレタロ州知事のマウリシオ・クリ・ゴンサーレス氏は、「何も隠すことはない。亡くなったとみられる人々の名前が公開されていることは承知しているが、幸いにも被害者は全員生きていて、治療を受けていることを確認した」と主張。あくまで死者は出ていないと繰り返している。

今回起きた事件は、各方面に波紋を呼んでいる。

リーガ BBVA Bancomer MX （メキシコ1部リーグ） 2022 後期　第9節　（2022/03/05）
ケレタロ	0-3 没収	アトラス
ワシントン・アゲーレ	GK	カミーロ・バルガス
オマール・メンドーサ マキシミリアーノ・ペル エンソ・マルティネス エリック・ベラ	DF	ホセ・アベーラ アンデルソン・サンタマリア  マルティン・ネルボ  ガディ・アギーレ ルイス・レイェス
ホルヘ・エルナンデス ケビン・エスカミーラ レオナルド・セケイラ パブロ・バレーラ	MF	アルド・ロチャ エドガル・サルディバル ジェレミ・マルケス
ホセ・アングーロ アンヘル・セプルベダ	FW	フリオ・フルチ  ジュリアン・キニョーネス
	ゴール	29　フリオ・フルチ
エルナン・クリスタンテ	監督	ディエゴ・コッカ
主審：　フェルナンド・ゲレーロ・ラミーレス 会場：　エスタディオ・コレヒドーラ　（ケレタロ） 処分：　ケレタロのサポーターに暴動の責任があるとして、ケレタロの 0-3 敗北とする