Friendly Match親善試合

6月14〜20日に行われた国際親善試合。ポルトガルの首都リスボンで行われた「ブラジル×セネガル」は、セネガルが逆転勝利を収めた。

4分にブルーノ・ギマリャイスのシュートで攻撃の口火を切ったブラジルは、11分にビニシウス・ジュニオールのアーリークロスにルーカス・パケターが頭で合わせて先制。続けて14分にはペナルティエリアで切り返したビニシウス・ジュニオールが、パテ・シスにスパイクを踏まれて転倒。主審はPKを指示したが、直後にVARから直前のロングパスでビニシウス・ジュニオールがオフサイドポジションにいたことを通達し、主審がPKを取り消す一幕もあった。

反撃に出たセネガルは21分、右からのクロスを機にヘディングで競り合ったボールがペナルティエリアでフリーになっていたハビブ・ディアロの元へ飛ぶと、ディアロが左足のハーフボレーでゴールネットに突き刺して追いついた。

試合が大きく動いたのは後半。まずは52分、サディオ・マネがペナルティエリア付近から最終ラインの裏へボールを浮かせると、ハビブ・ディアロがヘディングシュート。下がりながらクリアを試みたマルキーニョスが左足に当てて自陣ゴールに流し込んでしまい、セネガルが逆転に成功した。続けて55分には味方のシュートのこぼれ球を拾ったパペ・ゲイェが、ペナルティエリアの左側でフリーになったサディオ・マネへパス。マネはすかさず右足でファーサイドのゴールネットに突き刺すシュートを決めて、ブラジルを相手に 3-1 と突き放した。

ブラジルは58分、コーナーキックをペナルティエリアで胸に当てたマルキーニョスが、ふわりと浮いたボールに左足ボレーで対応。すると弧を描いたボールはキーパーの頭上を越えてゴールに吸い込まれ、1点差に詰め寄った。

しかし追いつこうとして前がかりになったブラジルは、後半のアディショナルタイムに失点してしまう。95分、センターライン付近でボールを奪い取ったセネガルはカウンターに転じて最終ラインの裏へパス。そこに駆け込んだニコラス・ジャクソンがドリブルで前進すると、ペナルティエリアでキーパーと交錯して転倒した。このファウルで得たPKをマネが決めて勝負あり、という試合内容だった。

ブラジルが4失点以上を喫したのは、ブラジルW杯でドイツに 1-7 で大敗した「ミネイロンの惨劇」以来。暫定でセレソンを率いているハモン・メネーゼス監督は、近日中にもCBFと会談を開く意向を示しており、監督人事に拍車が掛かりそうだ。

国際親善試合　（2023/06/20）
ブラジル	2-4	セネガル
エデルソン	GK	モリ・ディアウ
ダニーロ エデル・ミリタン マルキーニョス アイルトン・ルーカス （アレックス・テリス）	DF	ユスフ・サバリ カリドゥ・クリバリ ムサ・ニアカテ イスマイル・ヤコブス
ブルーノ・ギマリャイス ジョエリントン （ハファエウ・ベイガ） ルーカス・パケター （アンドレ） マウコン （ホニ）	MF	ナンパリス・メンディ パテ・シス （シェイフ・クヤテ） パペ・ゲイェ （クレピン・ディアッタ） イスマイラ・サール
ヒシャリソン （ペドロ） ビニシウス・ジュニオール	FW	ハビブ・ディアロ （ニコラス・ジャクソン） サディオ・マネ
ルーカス・パケター　11 マルキーニョス　58	ゴール	22　ハビブ・ディアロ 52　マルキーニョス（オウンゴール） 55　サディオ・マネ 90+7　サディオ・マネ（PK）
ダニーロ	イエロー カード	パテ・シス クレピン・ディアッタ ニコラス・ジャクソン
ハモン・メネーゼス	監督	パペ・ティアウ
主審：　グスターボ・コレイア　（ポルトガル ） 会場：　エスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ　（リスボン ）