- Friendly Match親善試合
大気汚染問題の北京にて ジエゴ・タルデッリの2点でセレソンが勝利
国際親善試合 ブラジル 2-0 アルゼンチン
▲ メッシ(左)を懸命にマークするエリーアス(右)
「スーペルクラシコ・デ・ラス・アメリカス」と呼ばれる南米2強のクラシコは、アルゼンチンが開始からわずか17秒に決定機を演出。ロングフィードで最終ラインの裏を突いたアグエロがシュートを打ったが、ボールは枠外に逸れた。アルゼンチンはその後も前がかりに攻めて、5分にはメッシのフリーキックで見せ場を演出。序盤のリズムはアルゼンチンが作っていた。
21分にメッシのスルーパスからアグエロのシュートで相手ゴールを脅かしたアルゼンチンは、その後もテンポ良くボールを回して攻撃を組み立てたほか、早めにスペースを消す守備で相手の攻撃を早めに潰す戦法をとった。
後手を踏んでいたブラジルは25分にコーナーキックを得たが、シュートまで持ち込めずオフサイドを取られた。25分の時点でアルゼンチンのボール支配率は64%を記録した。この数字もアルゼンチンの優勢を物語っていた。
▲ この試合で2点をマークしたジエゴ・タルデッリ。持ち前の得点嗅覚をいかんなく発揮した
しばらくの間消えていたネイマールは31分にドリブルで決定機を演出。シュートは枠に飛ばなかったが、深刻な大気汚染の北京でスタンドの歓声を誘った。
ところがアルゼンチンは、39分にアンヘル・ディ・マリアがペナルティエリアでダニーロのチャージを受けて転倒。ファウルと思しきプレイではなかったが、主審はPKを指した。ネイマールらは猛然と抗議したがジャッジは覆らなかった。しかしキッカーを務めたメッシのPKは、ジェフェルソンがコースを読み切ってゴールを死守。アルゼンチンは追いつくチャンスをものにできなかった。
後半、ブラジルは60分にオスカルがフリーキックを直接ゴールに沈めようとしたが、キーパーが両手でボールを弾き出した。それでもその3分後にコーナーキックを得ると、ゴールまでダビ・ルイスが逸らしたボールをジエゴ・タルデッリがヘディングでゴールに押し込んで、ブラジルがリードを広げる結果となった。
▲ ゴールを決めたジエゴ・タルデッリ(左から2人目)を祝福するブラジル代表のイレブン
終盤のアルゼンチンはボールを持たされている印象。対するブラジルは、序盤の後手後手が嘘のように試合巧者へと変貌していた。
試合終了後、笑顔を見せるブラジル代表選手とは対照的に、アルゼンチン代表のイレブンは憮然とした表情のままスタンドの奥へと消えていった。
前日に行われた南米各国代表の試合結果は、以下の通り。
韓国 2-0 パラグアイ
チリ 3-0 ペルー
U.S.A 1-1 エクアドル
コロンビア 3-0 エル・サルバドル
国際親善試合 (2014/10/11) | ||
---|---|---|
ブラジル | 2-0 | アルゼンチン |
ジェフェルソン | GK | セルヒオ・ロメーロ |
ダニーロ ミランダ ダビ・ルイス (ジウ) フィリッピ・ルイス |
DF |
パブロ・サバレータ マルティン・デミチェリス フェデリコ・フェルナンデス マルコス・ロホ |
エリーアス ルイス・グスターボ オスカル ウィリアン |
MF |
ハビエル・マスチェラーノ ロベルト・ペレイラ (エンソ・ペレス) エリック・ラメーラ (ハビエル・パストーレ) アンヘル・ディ・マリア |
ジエゴ・タルデッリ (カカ) ネイマール (ホビーニョ) |
FW |
リオネル・メッシ セルヒオ・アグエロ (ゴンサーロ・イグアイン) |
ジエゴ・タルデッリ 27 ジエゴ・タルデッリ 63 |
ゴール | |
ダビ・ルイス | イエロー カード |
ハビエル・マスチェラーノ |
ヘラルド・マルティーノ | 監督 | ドゥンガ |
主審: フ・ミン (中華人民共和国) 会場: 北京国家体育場 (北京) |
2014.10.11
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