- Selección Nacional de Costa Ricaコスタリカ代表
日本と同じグループのコスタリカで注目すべき選手は? 18歳の新星ベネットもリストアップ
コスタリカが入ったグループEは、スペイン、ドイツ、日本と強豪国揃いで、コスタリカを格下に捉える向きもある。しかしメキシコを筆頭に米国、カナダといった強豪にも臆さず北中米カリブ海予選を戦い抜いてきたコスタリカは、2014年、2018年に続き3大会連続のワールドカップ出場を果たしている。
コスタリカにとっての今年のグループEは、同国が2014年に戦ったブラジル大会でのグループDに状況が似ている。当時はウルグアイ、イタリア、イングランドと同組で、下馬評ではコスタリカが格下扱いだったが、終わってみればコスタリカは2勝1分で堂々のグループ首位通過。このとき、同組でグループステージ敗退となった国がイタリアとイングランドだったため、「番狂わせ」と称された。
今回、FIFAがピックアップしたコスタリカ代表の注目選手5人は、下記の通り。
● GK ケイロル・ナバス (35歳)
コスタリカサッカー界最大のアイドルで、中米のサッカー史においても重要な選手の一人。2014年ブラジル大会での英雄的なパフォーマンスで一躍名を馳せた。その後の輝かしいキャリアは周知の通りで、今もなお世界最高のゴールキーパーの一人。(以上はFIFAの見解)
◆ ケイロル・ナバス
- 本名:
- ケイロル・アントニオ・ナバス・ガンボア
- 生年月日:
- 1986年12月15日生まれ()
- 出身:
- コスタリカ(サンホセ州ペレス・セレドン)
- 身長:
- 184cm
- ポジション:
- ゴールキーパー
デポルティーボ・サプリサの下部組織から2005年にトップチームに昇格すると、レギュラーに定着。2010年にアルバセーテ(スペイン)に渡って出場機会も得たが、クラブは降格したため翌2011-12シーズンはレバンテ(スペイン)へレンタル移籍した。2013-14シーズンにレギュラーに定着すると大活躍。同シーズンの終了後にバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)への移籍が決まりかけたが、一転してレアル・マドリー(スペイン)に加入した。2015-16シーズンからはレギュラーに定着して、2019年まで活躍。同年9月にパリ・サンジェルマン(フランス)に活躍の場を移している。コスタリカ代表。
● FW ブライアン・ルイス (37歳)
カタール大会は、彼のキャリアにおいて最後のワールドカップとなるでしょう。2006年ドイツ大会ではメンバーから外されて苦い思いを経験したが、その後の活躍はめざましいものがあり、今やコスタリカ代表では最多出場記録と最多ゴール数を誇る。現時点でカタール行きが決まっているとすれば、きっと彼だろう。(以上はFIFAの見解)
◆ ブライアン・ルイス
- 本名:
- ブライアン・ハフェ・ルイス・ゴンサーレス
- 生年月日:
- 1985年8月18日生まれ()
- 出身:
- コスタリカ(サンホセ)
- 身長:
- 186cm
- ポジション:
- フォワード、ミッドフィルダー
アラフエレンセの下部組織から2003年にトップチームに昇格すると、2004年にはCONCACAFチャンピオンズリーグ優勝を18歳で経験。2006年には欧州に渡り、ヘント(ベルギー)、トゥウェンテ(オランダ)、フラム(イングランド)と渡り歩いた。2015年からスポルティング(ポルトガル)に渡り、2018年にはサントス(ブラジル)にも移籍したが、サントスでは監督の構想外もあって出場機会はほぼなかった。2020年からは古巣のアラフエレンセでプレイ。年齢を重ねて、前線よりも中盤でプレイする機会が増えている。コスタリカ代表。
● FW ジョエル・キャンベル (30歳)
コスタリカ代表における重要なストライカー。2014年ブラジル大会では初戦のウルグアイ戦で同点ゴールを決めるなど、かつては1対1の局面で自ら打開する力を発揮していたが、キャリアを重ねるとともにより優れた戦術の成熟度向上と直感を磨き、今ではウイングだけでなくセンターフォワードもこなす。カタール大会の北中米カリブ海予選では3ゴールを記録。大陸間プレイオフで決めた決勝ゴールは、コスタリカ国民に幸せを与えるものだった。円熟味を増した30歳の今は、彼にとってキャリアのピークだ。(以上はFIFAの見解)
◆ ジョエル・キャンベル
- 本名:
- ジョエル・ナタニエル・キャンベル・サムエルス
- 生年月日:
- 1992年6月26日生まれ()
- 出身:
- コスタリカ(サンホセ州デサンパラードス)
- 身長:
- 178cm
- ポジション:
- フォワード、ウイング
2009年にデポルティーボ・サプリサの下部組織からトップチームに昇格し、2011年8月にはアーセナル(イングランド)へ移籍したが、労働許可証の都合でプレミアリーグでのプレイができず、すぐにロリアン(フランス)に貸し出された。以降、スペインやギリシャなどのクラブを渡り歩き、アーセナルで安定した出場機会が得られたのは2015-16シーズンくらいだった。2018年にアーセナルを退団してフロジノーネ(イタリア)へ完全移籍。2019年にレオン(メキシコ)にレンタル移籍すると、リーガMXが水に合うようで活躍。翌2020年にレオンに完全移籍すると、2021-22シーズンは期限付き移籍で加入したモンテレイ(メキシコ)でも活躍した。コスタリカ代表。
● MF セルソ・ボルヘス (34歳)
コスタリカ代表に欠かせない中心的な存在。ブライアン・ルイスがタレント(才能)だとするならば、セルソはバランス感覚に優れた支柱で、攻守において重要な役割を果たす。これまでに複数のケガに悩まされても、彼の試合勘や体力は衰えていない。守備のリカバー、攻撃のビルドアップ、相手陣内でのパスワークなど、様々な局面で貢献するリソースを有している。(以上はFIFAの見解)
◆ セルソ・ボルヘス
- 本名:
- セルソ・ボルヘス・モーラ
- 生年月日:
- 1988年5月27日生まれ()
- 出身:
- コスタリカ(サンホセ州ティバース)
- 身長:
- 183cm
- ポジション:
- ボランチ、ミッドフィルダー
父は、ブラジル出身の元コスタリカ代表MFアレシャンドレ・ギマリャイス氏。2006年にデポルティーボ・サプリサの下部組織からトップチームに昇格すると、3シーズン活躍。2009年にフレドリクスタFK(ノルウェー)へ移籍すると、2012年にはAIKソルナ(スウェーデン)に移籍して活躍。2015年にはデポルティーボ・ラ・コルーニャ(スペイン)に期限付き移籍して、チームの1部残留に貢献。2018年にはギョズテベ(トルコ)でも活躍して、2020年には古巣デポルティーボ・ラ・コルーニャに復帰した。2021年からは母国のアラフエレンセでプレイ。コスタリカ代表。
● FW ジェウィソン・ベネット (18歳)
“コスタリカの若き至宝”であり、同国代表の新世代のリーダーの一人。ただ、若き日のジョエル・キャンベルを彷彿とさせるような、新たなワンダーボーイになりうるかは、この先の活躍による。それでも彼の才能やスキル、そして1対1での積極的な仕掛けは、相手の右サイドをしばしば翻弄する。2022年のカタール大会では「驚きの新星」としてスポットライトを浴びる可能性とて十分ある。(以上はFIFAの見解)
◆ ジェウィソン・ベネット
- 本名:
- ジェウィソン・フランシスコ・ベネット・ビジェーガス
- 生年月日:
- 2004年6月15日生まれ()
- 出身:
- コスタリカ(リモン州シキーレス)
- 身長:
- 175cm
- ポジション:
- フォワード、ウイング
エレディアーノの下部組織から2022年8月にサンダーランド(イングランド)の下部組織に移籍すると、翌9月には初ゴールを決めた。U-15コスタリカ代表には2019年に入り、現在は18歳にしてU-20コスタリカ代表とA代表を掛け持ちしている。2022年6月の大陸間プレイオフ(ニュージーランド戦)でジョエル・キャンベルのゴールをアシストすると、同年9月の親善試合(韓国戦)では2ゴールを決めて一躍脚光を浴びることに。
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