Selección Nacional de Costa Ricaコスタリカ代表

「もしドーピング問題がなかったらカタールに連れて行っていた」　コスタリカ代表監督が明かした胸中

ドーピング疑惑のコスタリカ代表DFオルランド・ガロが代表メンバーから漏れたことについてルイス・フェルナンド・スアーレス監督は擁護

▲ 9月のドーピング検査で禁止薬物の成分が検出されていたコスタリカ代表DFオルランド・ガロ（写真提供：CRhoy）

3日に発表されたコスタリカ代表のメンバー26人に、オルランド・ガロの名前はなかった。その理由は、ドーピング検査で陽性反応が出たためであったが、当人ならびに代表監督ともに無実を信じて訴えている。

22歳のオルランド・ガロは9月のドーピング検査で陽性となり、10月22日にFIFAからドーピング違反で暫定的に資格停止処分を科されていた。この影響は甚大で、先の北中米カリブ海予選でもチームに貢献していたガロは、3日に発表された代表メンバーリストからも落選するに至った。

ただ、コスタリカ代表のルイス・フェルナンド・スアーレス監督は、FIFAの決定に不満があるようで「彼の問題はすぐに解決されると願っている。私は彼を信じているし、彼の無実を確信している。彼自身もまた、自分を弁護できるはずだと思っている」として、選手を擁護した。

さらに同監督は、オルランドがコスタリカ代表の未来を担う一人として高評価。「時代はガロに逆らい、カタールに彼はいない。もしドーピング問題がなかったら、オルランドの名前はリストにあっただろうし、4年後のワールドカップ出場を目指すチームの主力となるだろう」と述べた。同監督の発言からは、ガロをカタールに連れて行けない悔しさがにじみ出ていた。

暫定資格停止の処分により、ガロはエレディアーノでの国内リーグ決勝と、ワールドカップを両方欠場することになった。

◆　オルランド・ガロ

本名：: オルランド・モイセス・ガロ・カルデロン
生年月日：: 2000年8月11日生まれ（）
出身：: コスタリカ（プンタレナス）
身長：: 176cm
ポジション：: 右サイドバック、ボランチ

太平洋を望むハコ・デ・ガビラートで育ち、8歳でアラフエーラへ移住し、別の家族に育てられた。2017年にアラフエレンセの下部組織からトップチームに昇格して、2019年からはエレディアーノと3年契約を締結。クラブでの活躍が評価され、U-20コスタリカ代表、コスタリカA代表と召集されて先の北中米カリブ海予選でもチームに貢献したが、2022年9月のドーピング検査で陽性反応が出てしまい、翌10月にはFIFAから暫定資格停止処分を受けて、同年のワールドカップ出場は叶わなかった。