
- Selección Nacional de Costa Ricaコスタリカ代表

コスタリカでも勃発している人選への批判 本大会でベストを尽くす意図が理解されない代表監督の苦悩
3日に発表されたコスタリカ代表メンバーの招集に関する批判の声

▲ ドイツの名門ボーフムで活躍中のコスタリカ代表DFクリスティアン・ガンボア(中央)は3度目のワールドカップ出場が叶わなかった(写真提供:CRhoy)
まずは「なぜ選外になったのか?」編。様々な選手の“落選”が取り沙汰される中でも、とりわけ下記3選手を招集しなかったことへの批判は強い。
- GK レオネル・モレイラ(32歳・アラフエレンセ所属)
- DF クリスティアン・ガンボア(33歳・ボーフム所属)
- FW マンフレッド・ウガルデ(20歳・トゥウェンテ所属)
過去2大会で代表に貢献したクリスティアン・ガンボアらの落選にざわつく世間。スアーレス監督はそんな雑音を遠ざけつつも、抽象的な表現に終始した。
「26人の枠に収まらない選手が何人もいることは理解している」
「(選ぶ監督の立場としても、選手の人選には)好みがあり、招集のタイミングでたまたま(特定の選手を、そのときは)必要でないと捉えることはありうる。外された選手からすれば不快だろうが、そんなときは“耳が聞こえない”症状が出たことにして、やり過ごす以外にないんだ」
招集の人数に上限がある中で、選ばなければならない監督としての、苦しい胸の内を垣間見せたスアーレス監督。“落選”の理由を問いただす声がある一方で、4年前のロシア大会における北中米カリブ海予選と比較しても成績が下がっている33歳のFWジョアン・ベネーガスを今回招集したことへの批判も、同様に渦巻いている。それに対する弁解にも追われるのが、代表監督の運命だ。
「私はジョアン・ベネーガス(のプレイスタイル)が好きなんだ。そして私は気まぐれだから」
ジョアン・ベネーガスはFW登録だが、中盤も含めて攻撃的なポジションならどこでもこなせるユーティリティプレイヤー。スアーレス監督がベネーガスを招集した背景には、同選手の汎用性の高さもあるとみられる。しかし、そんな監督の動機が国民に伝わっていないからか、コスタリカ国内ではベネーガス招集への賛否が渦巻く。
ワールドカップに連れていける選手の人数に制限がある以上、代表メンバーの人選に関する賛否は、日本も含めどの国においても勃発する論争であり、コスタリカも例に漏れずだ。同監督の言うように、各国の指揮官は現状で最高のチームを作り上げるべく厳選して26人を招集していることを、サッカーファンならば念頭に置いておきたいところである。
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2022.11.04
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